曖 みいあ

初めての小説などを、投稿します。どきどき どんな反応でも、もらえただけで嬉しいです! …

曖 みいあ

初めての小説などを、投稿します。どきどき どんな反応でも、もらえただけで嬉しいです! どうぞお気軽に、よろしくお願いします。 Twitter(X)で、小説の更新情報や挿絵を発信中です。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリス、pixivでも投稿中です

マガジン

  • 小説「黒の悪魔が死ぬまで。」

    伝承『黒の悪魔と旅人と。』に出てくる”黒の悪魔”。 その、空想の産物だと思われていた”黒の悪魔”が …ある日、突如として、現実世界にーーー誕生した。 さっぱり読める、安心の王道ファンタジーです。 週2(水or木、土or日)投稿予定です!⇒12月上旬試験期間につき更新停止中。 スキ応援、感想、大喜びします。励みにします。ありがとうございます。

最近の記事

第52話「先回り」

「ハァハァ…。もう、追ってきてないよな?」 俺は、一度も後ろを振り返らないまま、 ただひたすらシオンを引っ張って… 路地を走り回って、人気のない方を選んで進んだ…んだけど。 「てか、追っ手がどうこうより… 俺たち、今どこにいるんだろ?」 俺は苦笑いして、 掴んでいた手を離し、隣に立つシオンに話しかけた。 俺たちの周りには、いつの間にか建物が無くなっていて。 小さな川と、そこにかかる小さな橋。 その橋の上、陽が落ちた闇の中には、俺たち2人だけ。 (ここから…集

    • 第51話「”禁色”の少年」

      (ここに、俺と同じ”禁色”が…。 ひどい目に、あってるらしいし、 早く見つけて、助けてあげたいな。) はやる気持ちを抑えて。 一応初めてくる場所だから、 黒の隊服をコートで隠して歩く。 ホワイトノーブルは、 まだ表立って戦う気は無いみたいだけど… さすがに、こんなところで ヤツラに見つかるのは避けたかった。 そんなこんなで、自分でも少し怪しいなと思いながら コートの前をピッタリと閉めて、周囲を警戒して歩く。 太陽もすっかり落ちて、 薄暗くなった村のメインストリー

      • 第三章(来たる日に備えて):第50話「特色隊、通常運転」

        『ま〜だ着かないのぉ〜?お腹すいちゃったなぁ〜。』 「その姿で”お腹すいた”は無いでしょ!全く、また勝手に出てきて…。」 昼食を終えて、あれからすぐに出発。 ペアレの背に乗って、”目的の村”まで駆け抜けて さすがに陽が落ちてきたから、各自徒歩に切り替えたその頃。 ”また”、アオ兄が薄い赤色の鳥として、勝手に発現してきた。 『だってぇ〜。本格的に日が落ちたら、もう出てこられないんだもん!兄ちゃん寂しい!』 雀のような姿で、うるんだ瞳でこっちを見てくる。 (うーん…

        • 第49話「☆高潔の白色隊(ホワイトノーブル)☆+α」

          第二章まで、お読みいただきありがとうございます。 ヨウとヒマリ…それぞれの【新しい世界】が広がってきました。 ”人物紹介があれば”という感想をいただきましたので、 現時点で判明しているチカラやデータなど、まとめたものを公開いたします。 ”もっとこれを載せてほしい”や”抜かりor間違いがある”など お気づきの点があれば、何でも教えていただけると嬉しいです。 ☆高潔の白色隊(ホワイトノーブル)☆ ○ヒマリ・プリマナ(14)所属:暖色隊 容姿や性格:金色の髪が、腰までフワ

        第52話「先回り」

        マガジン

        • 小説「黒の悪魔が死ぬまで。」
          52本

        記事

          第ニ.五章(主要人物紹介):第48話「★深淵の黒色隊(ブラックアビス)★」

          第二章まで、お読みいただきありがとうございます。 ヨウとヒマリ…それぞれの【新しい世界】が広がってきました。 ”人物紹介があれば”という感想をいただきましたので、 現時点で判明しているチカラやデータなど、まとめたものを公開いたします。 ”もっとこれを載せてほしい”や”抜かりor間違いがある”など お気づきの点があれば、何でも教えていただけると嬉しいです。 ★深淵の黒色隊(ブラックアビス)★ ●ヨウ・オリーヴァー(14)所属:特色隊 容姿や性格:黒色で癖のある猫っ毛。

          第ニ.五章(主要人物紹介):第48話「★深淵の黒色隊(ブラックアビス)★」

          第47話「新しい世界で」

          「この肉…唐揚げって言ったか? 焼くのも良いけど…油で揚げてあるの、めちゃくちゃウマいな! さすが、都会…! 俺の好きな食べ物ランキングが、今…入れ替わった…! 第1位、唐揚げ!!!」 俺の正面に座るノヴァン大先生が、 そう言って、嬉しそうに唐揚げを口に放り込んだ。 たぶん今ので…もう、10個は平らげている。 「うーん、俺は、肉なら…ハンバーグの方が好きだな! パンに挟んで、バーガーにしても美味しいしっ。」 ジャアナの街を、思い出す。 (そうだ…あの日。

          第47話「新しい世界で」

          第46話「決着は」

          「…勅令…放棄、か。」 真っ白な短刀を、自身の左胸に刺したまま。 ノヴァンが…静かに、つぶやいた。 「ええ。 勅令を叫ばずに…チカラを、使わせてもらいました。」 ブレイズは、すでに短剣から手を離し。 少し離れた所で、短剣が刺さったままのノヴァンを、じっと見つめる。 そして… 「ホワイトノーブルで勅令放棄ができるのは… …隊長3人と、限られた部隊長のみです。 あの日… アオバ君の勅令放棄にも、意表をつかれましたが。 今日の… あなたの勅令放棄は、もっと

          第46話「決着は」

          第45話「ファンサービス」

          ヨウの叫びが… 風に乗って、ほのかに、空気にとけて。 最強の2人がいる場所へ、流れてきた…その時。 その叫びを、知ってか知らずか。 2人の最強のうち、最初に動いたのは… 「いきますよ。」 ホワイトノーブル”最強” ヒュー・ブレイズだった。 ーードガッ。ドガッドガッ!! 10本以上の氷柱が… その大きさに見合わない、ものすごい回転とスピードで。 一直線に…ブラックアビス”最強” タケト・ノヴァンへと、向かっていく。 「…っ!はっや!!」 氷柱のスピード

          第45話「ファンサービス」

          第44話「最強vs最強」

          ーーードォォォォン!! 凄まじい衝撃音と爆風が… 2人の最強を、包み込み。周囲にも、伝わっていく。 すぐ横にあったブラックアビスの本部は、その衝撃を受けて… 窓ガラスは、全て吹き飛び。 頑丈そうに見えたコンクリートの外壁も… 今にも、崩れそうなほど、ガタガタと揺れ動いていた。 「くっ。 とにかくっ!僕たちは、ここを離れなければ…っ!」 サクヤ隊長は、そう言って、俺の右腕を掴み。 小柄な身体で…俺を、思いっきり引っ張りながら、 凄まじいスピードで走り始めた。

          第44話「最強vs最強」

          第43話「希望の奪い合い」

          「あ〜もう! 俺は、ちょっぴりすごいけど…別に”最強”だなんて、思ってないっての! まあ、確かにちょっぴりは、すごいんだけどな!」 大先生は、色素の薄い、白っぽい髪をガシガシとかいて 「歳上を舐めやがって…あいつら、後で絶対シメる。」 言葉とは違って…いつものニヤニヤ顔で。 右手で作った拳を、左の手のひらに、パンっと打ち付けた。 「はぁっ。 シメるのは…っ。勘弁してほしい、ですねっ。 っ…事実…なんですからっ。」 そう、乱れた呼吸で、 俺の背後から、声をか

          第43話「希望の奪い合い」

          第42話「見えない勅令」

          「な、んで…。お前が、ここに…!」 抱えられた情けない格好のままでも… 怒りで、頭に血が昇っていくのが分かった。 「お前のせいで……うわぁ!!!」 ブレイズに、怒りを叫ぼうとしたのに… 「よいしょ…っと。」 大先生に…なんとも雑に、地面に投げられて。 「いてっ!!!」 受け身もとれず。あっけなく、地面に背中を打ち付けた。 痛がる俺を気にもとめず、 大先生は、10メートルほど先から向かってくるブレイズに… 「初めまして!こんにちは。 僕は、タケト・ノヴァン

          第42話「見えない勅令」

          第41話「内通者と来訪者」

          ノヴァン隊長から…信じられないことを、聞かされ。 「はぁ?!内通者って…どういうことですか?」 俺は、突然告げられたレンの情報に、頭が…ついていかない。 「内通者…ホワイトノーブルの手助けをしていた、ということですか?」 アザミが、大先生へ向け冷静に聞き返す。 「おう、そういうこと。 あの日…ヒマリ・プリマナが狙われた日は、彼女のチカラが発現して、たった1週間後、らしいな。 ”禁色”のカラーズが発現して、たった1週間で、ホワイトノーブルが… しかも、寒色隊の隊長

          第41話「内通者と来訪者」

          第40話「新人は、4人」

          「みんな!!こんなとこで、何やってんだ!?」 (まさか…こんな…!!) 俺は、こんな…ブラックアビス本部で、 まさか会えるとは思っていなかった アザミ・モモナ・ミチカの、”孤児院3人組”を、目の前にして。 興奮が抑えきれないまま、大声で話しかけ続ける。 「また、みんなに…会えるなんて!!!」 そうして、 みんなの座っているテーブルに、一目散に駆け寄った。 「ヨウ…!その…元気?体調とか…大丈夫、なのか?」 アザミは、ひどく心配した様子で。 俺の全身に視線を這

          第40話「新人は、4人」

          第39話「大先生のありがた〜いお話」

          (聞いといてなんだけど…黒は…違うよな?) ちょっとだけ、ビクビクしながら。 ノヴァン隊長の顔色を伺う。 すると、隊長は…なんもないような顔で 「ヨウのカラーズ?そりゃ… …”深紅”に、決まってんだろ。」 あっけらかんと、答えた。 (だよな…!良かった。) …だけど、ほっとしたのも束の間。 「あー、でもな、”深紅が禁色”だから、”特色隊”ってわけじゃ、ないぞ。」 「…え?」 てっきり、そうだと思ったから。 「じゃあ…なんで?」 俺は、わけが分からずに

          第39話「大先生のありがた〜いお話」

          第38話「面倒見の良い人」

          「…ったく! なぁ〜にが、”自信が服を着て歩いてる”、だ! そんなやつ…ほんとにいたら、”イタイやつ”だろ…!」 ついさっき、ハナ隊長とサクヤ隊長に、言われたこと。 ノヴァン隊長は… 2人と別れて、俺と2人だけになった今でも。 まだ…気にしているようだった。 「まあ…。自信があるのは、良いことだと思いますよ。」 「お前それ…フォローになってないからな? …つーかむしろ、肯定してんだろっ!」 そう言って、目の前に立っていたノヴァン隊長は… …俺の視界から、

          第38話「面倒見の良い人」

          第37話「ヒマリの決意」

          「それで…。報告、というのは?」 ブレイズ隊長が、冷静な声で、二ジィール隊長に問いかけた。 「あぁ。そうだったな。 報告では… ミタ山周辺に…ヨウ・オリーヴァーの姿は、すでに、無いそうだ。」 (もう…ミタ山には、いない。) …確かに、あれからもう…2日も、経っている。 ミタ山に行きたいと、ブレイズ隊長に交渉していたけど。 …頭では、いつまでもあそこにいるわけ無いって…分かってた。 でも… 「じゃあ…、ヨウは、どこに…?」 私は、誰に言うでもなく。 そう、

          第37話「ヒマリの決意」