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「怒る」と「叱る」の違いって?【きみこ】さんに聞いてみた!【インタビュー企画】

Ahneは、おうちでできる療育のご提案や、講義型の学習サービス、発達・療育についての個別相談などを行っています。

皆さんこんにちは、Ahne代表・療育作業療法士のかいとです!


今回は【インタビュー企画】です!

僕やAhneの知識・情報だけでなく、たくさんのフォロワーさまの考えや思いを広めていくことができればと思い、インタビュー企画を考えました!


今回は、「怒る」と「叱る」の違いについて、Instagramで活躍中の【きみこ】さんにお話を聞くことができました!

きみこ/グレーゾーン.LD10歳までの親子支援コーチ さんのInstagramはコチラ👇

ぜひご覧ください!




きみこさんのご紹介

きみこさんは、「非認知能力(※1)」を重視して、発達障害支援についての投稿をInstagramにて行っています!

きみこさんには、小学2年生で、LDディスレクシア(読み書きが難しい学習障害)の息子さまがいらっしゃいます。息子さまとの日々の子育てでの関わり方をシェアされています!

※1:IQや学力といったテストで測定できる能力が「認知能力(cognitive skills)」です。
一方、協調性や向上心、ものごとに取り組む姿勢、日々の行動など、日常生活や社会活動において重要になってくる能力を「非認知能力(non-cognitive skills)」と言います。

簡単に言うと、点数をつけやすいものが認知能力、点数をつけにくいものが非認知能力ですね!

きみこさんが非認知能力に興味を持ったのは、他者との関わり方がきっかけだったそう。

相手を変えることは難しくても、相手の思考を変えるのではなく、自分の思考を変えて、相手を尊重して、接し方を変えることはできる。そうしていくうちに、相手も変わっていった。という経験がきみこさんにはあり、そこから非認知能力に対して興味が深くなっていったのだそうです!


「怒る」と「叱る」の違いって?

きみこさん:
「怒る」と「叱る」は以下のように、大きく違った行為なのです!

  • 怒る:親の感情の発散

  • 叱る:こどもを思った声掛け


かいと:
怒るというのは、心理学的には「第二の感情」と呼ばれることがあります。

どういうことかというと、「怒る」という感情の前には、だいたいもう一つの感情が別で発生していることが多いのです! 

たとえば、「お菓子を取られて怒る」という場合、お菓子を取られて悲しいから怒る、という風になります。

この「悲しい」というのが第一の感情で、「怒り」はそこから生まれる第二の感情なのです。

ついつい怒ってしまう場合には、まず自分の第一の感情に気づくことが大事です!


「叱る」とはどんなこと?

きみこさん:
では、「叱る」について、より詳しく考えてみましょう!

まず、叱ることの目的は、「将来的にこどもが恥ずかしい思いをしないように伝えること」です。

そこから考えられる、叱ることの条件は、下のようなことです。

  1. 約束を守らない

  2. 危ないことをした

  3. ひとが嫌がることをした


かいと:
叱る条件は、「こどもが大切なものを失わないようにする」
ことがキーポイントのように感じました。

  1. 約束を守らない → 信頼

  2. 危ないことをした → 安全

  3. ひとが嫌がることをした → 思いやり

これらは、社会で生活していく中で重要な要素となります。どれが欠けても、人間関係に亀裂が入る原因になってしまいそうです。


上手に「叱る」方法はどんなもの?

きみこさん:
こどもを上手に叱るためには、まずは話を聞いてもらえる環境をつくることが大切になります!


かいと:
なるほど、これは作業療法士もよくやっています!

たとえば、ものが散乱している環境だと注意が散漫になってしまって、話に集中しにくかったりします。

また、座る位置でも相手に与える印象が変わり、話しやすさも違ってくるので、座る位置なども意識しています。


きみこさん:
また、子どもに話を聞いてもらうためには、短い言葉でわかりやすく伝えることも大切です。


かいと:
子どもの発達に注目すると、10歳頃までは抽象的な概念の理解がむずかしいとされています。わかりやすく短い言葉で話すことが大切ですね。


きみこさんに質問です!

かいと:
「怒る」と「叱る」の違いを理解していても、実践がなかなか難しいという方は少なくないと思います。そこで、きみこさんからアドバイスするとしたら、なんと伝えますか?

きみこさん:
子どもと接するというよりも、人と人との関係である、という部分を意識して接することで、イライラしにくくなるかもしれませんね!


かいと:
さいごに一言お願いしたいです!
きみこさんは、どんな支援を届けていきたいですか?

きみこさん:
できるだけ前向きで楽しい子育てができるように、その子自身を認められるように、そして親自身も自分のことを認められる子育てができるように、ママさんをサポートできたらいいなと感じています。

かいと:
親自身も自分のことを認めるという部分が本当に大事ですよね。

ついつい子育てというと、お子さまのことを考えるあまり、自分の気持ちなどに無関心で、お子さまのことに必死になってしまう方も少なくないと思います。

そんな方々に、家族支援という形の子育て支援が届くと良いですよね!

本日はありがとうございました!


さいごに

今回は、初のインタビュー企画となりましたがいかがでしたでしょうか!

「怒る」と「叱る」の違いがテーマでしたが、作業療法士の僕も使っているテクニックが登場したり、新しい発見もあり、見所盛りだくさんの記事になったのではないかと思います!

これからも、Ahneオススメの投稿者さまを積極的にご紹介できればと考えておりますので、ぜひフォローして次の記事をお持ちください!


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最後までご覧いただきありがとうございました!



【インタビュイー】
きみこ/グレーゾーン.LD10歳までの親子支援コーチ

「非認知能力」を交えて、発達障害支援についての投稿を
Instagramにて行っている。
小2LDディスレクシア息子との日々の子育ての関わり方をシェア。


【インタビュアー・監修】
かいと

Ahne代表。療育作業療法士。
こころの問題についての知識も豊富で、「心理×作業療法」の組み合わせで心身の両面を支援できることが強み。様々な療育現場での支援経験アリ。


【編集】
リル

Ahneライター。元書籍編集者。
note記事のほか、Ahneオリジナルの教科書を鋭意制作中。



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