療育を受けるまでの流れをぜんぶ解説します! その①【診断から療育施設選びまで編】
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皆さんこんにちは、Ahne代表のかいとです!
今回の記事から、お子さまが発達障害と診断されてから、療育を実施するまでの流れを解説していきます!
発達障害の診断を受けてから、実際に療育サービスを受けられるまでには、平均で4~5か月の時間がかかるといわれています。
4~5か月というと、長い道のりにも感じてしまいますよね……Ahneではそんな読者の皆さまの力になりたい! と考えました!
そこで、療育を受けるまでの流れを、いくつかの記事にわけて、連載形式で解説していく予定です!
本日の記事では、お子さまの発達についての気づきを得てから、実際に療育施設を選ぶまでに、どのようなステップがあるのかを解説します!
「子どもの成長や発達に不安があるけど、何をどうしたら良いのかわからない」
「療育ってよく聞くけど、どうやったら受けられるの?」
といったお悩みを解決する記事となっております。ぜひご覧ください!
①初期相談(1~2週間)
療育の実施に向けての道のいちばん最初は、初期相談と呼ばれるステップから始まります。
保護者の皆さまが、お子さまの発達や成長、行動などに疑問や不安を感じたときが、第一のステップです。
お子さまの症状や子育てへの不安から、自分を責めるような気持ちになってしまうことも多いのがこの時期です……
ですが、お子さまの変化に気づけたのは、あなたがお子さまをよく見て、大切に育てて来たからこそ! 自分を責めることはありませんよ!
ここではまず、地域の支援機関に相談してみましょう。
各地域には、保健センター、子育て支援センター、発達支援センターなどの、児童福祉の役割を担う施設が存在しています。こちらに、お子さまの発達などで不安な点をまずは相談してみましょう。
②初期評価(1~2か月)
このステップでは、専門家によりお子さまの発達検査や行動観察を行います。検査の結果により、発達障害などの診断が下されることになります。
検査や観察は、児童精神科医や小児科医などの医師や、臨床心理士、公認心理師、言語聴覚士、作業療法士などの専門家によって行われます。
どの医師・専門家に相談すれば良いかは、正直なところケーズバイケースで、この人に! とここで言うのはとても難しいです……
たとえば、先ほど紹介した保健センターのような施設に心理士の人が居るような場合もあれば、児童精神科の専門医にかかるのが良い場合もあります。
言語の発達に遅れがあるため、言語聴覚士に意見をもらうのが良い、といった場合もあります。
お子さまの様子や、保健センターで受けられるサービスの有無などを総合して、相談する専門家を決めましょう。
③支援計画の作成(1~2週間)
初期評価のステップで診断内容が決まったら、次はその診断の内容を参考に、個別支援計画を作成します。
専門家と保護者さまが協力し、子どものニーズに合わせて、お子さまをどのような療育で支援していくかという、個別の支援計画を作成します。
個別支援計画の作成に協力するのは、児童指導員(※1)、機能訓練指導員(※2)、児童発達管理責任者(※3)などの専門家です。
この支援計画は、今後療育施設を利用するための手続きなどで使用する大切なものになります。
※1:児童福祉施設などで生活指導などを行う人です。
※2:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの資格を有する人のことです。介護保険法で定められています。
※3:個別支援計画の作成や、保護者の支援、関係機関との連携などを行う人です。
④療育施設の選定(1~2か月)
個別支援計画が作成できたら、療育施設選びのステップに入ります。
順番としては、まずは療育施設やそこで受けられるサービスについての情報を集めましょう。
療育施設とひとくちに言ってもさまざまな施設があります。
大きい施設もあれば小さい施設もあります。どんな支援に力を入れているか、どんな方法の支援が得意か、なども施設によって変わってきます。お子さまに合った支援を行えそうな施設を選びましょう。
施設の目星がつけられたら、施設の見学をしてみましょう。
資料を見たり話を聞いたりしただけではわからないこともたくさんあります。
実際に自分の目で施設を見たり、スタッフの方に話を聞いたりしながら、適切な施設を選ぶのが大切です。また、ほかの親御さんの口コミなども参考になりますよ!
Ahneでは、療育施設選びの重要な10のポイントをまとめた記事も投稿しています。実際に療育施設で働いた経験のある療育作業療法士のかいとがポイントを選んでおり、参考になる内容となっております! ご興味のある方にはぜひお読みください!
次回:⑤受給者証の申請手続き~
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます!
今回の記事では、療育施設選びのステップまでを紹介してきました。
次回の記事では、療育を受けるうえで最大の難関ともいえる「受給者証」の申請・取得について解説していきます!
ぜひこのアカウントをフォローして、次回の記事もご覧ください!
さいごに
Ahneでは、専門知識のある療育作業療法士による個別相談や、発達障害や療育についての講義型学習、今日からできるおうち療育のご提案なども行っております。
もちろん、今日の記事で解説した、療育を受けるまでのステップについての相談も、承っております! 施設選びのことや、支援の計画についての相談・提案も可能です!
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最後までご覧いただきありがとうございました!
【この記事を監修した人】
かいと
Ahne代表。療育作業療法士。
こころの問題についての知識も豊富で、「心理×作業療法」の組み合わせで心身の両面を支援できることが強み。様々な療育現場での支援経験アリ。
【この記事を編集した人】
リル
Ahneライター。元書籍編集者。
note記事のほか、Ahneオリジナルの教科書を鋭意制作中。