ファイナンスリースとは
こんにちは、公認会計士の三上光徳です。
設備投資の話をする際に“リース”という選択肢が出てきます。
本日は、その“リース”についてのお話です。
ファイナンスリースという言葉
ファイナンスリースという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
この言葉は、リース会計基準の中で定義されている言葉です。とはいえ、
会計基準を知っておこう!という話ではありません。
重要なのは、その言葉の意味合いを感覚的につかんでおくことと、
そこから派生してポイントを理解しておくことです。
ファイナンスリースの意味
ファイナンスリースの会計的な定義を厳密に知っておく必要は全くありません。
それよりも、その意味するところを感覚的につかんで、イメージできるか?が重要です。
“ファイナンス”というと金融とか資金調達などを意味します。ファイナンスリースもまさにその通りで、金融的なリース取引です。金融=お金の融通。
つまり、お金のやりくりの一貫としてのリース取引ということです。
ちなみに、「金融」という言葉に対して「物融」という言葉があります。
例えば、3日間、車をレンタルする事を考えてみましょう。これは、お金のやりくりを考えたというよりも、3日という短期間に限り物(車)を使用したいという考えによるものでしょう。
つまり、お金の融通にフォーカスしたわけではなく、物の融通にフォーカスしたということになります。これが、物融です。
では例えば、車を購入するのではなく6年間のリース契約を締結する場合を考えてみましょう。これは、物(車)を6年間使用するということよりも、一括で車両代金を支払うより6年間に渡って払うほうが、お金のやりくりとしては助かるという考えによるものでしょう。
つまり、物の融通にフォーカスしたわけではなく、お金の融通にフォーカスしたということになります。このように、お金の融通、すなわちファイナンス的な目的が強いリース取引をファイナンスリースと言います。
ファイナンスリースの特徴
ちなみにファイナンスリースは、2つの特徴があります。
1つめは、リース期間の途中での解約ができないことです。
これは、実質的に解約ができないような場合、つまり解約したいのなら残存リース料のほぼ全てを支払えというようなケースも含まれます。
2つめは、そのリースする物の耐用年数とリース期間がおおよそ近しいことです。
つまり、お金を借りて、そのお金で物件を買った場合と同様の状況を実現できます。その時のお金を借りる先がたまたまリース会社だったということです。
以上を踏まえていただいた上で、リース料を構成するものを説明していきます。・・・が、ちょっと長くなりましたので、その説明は次回にします。
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三上光徳
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