開園日
開園前日になっても予約があまり入らないため樋口さんと話し合い、二人でいろんなところで宣伝という名のパフォーマンスをしにいくことにした。
題して出張脳内エクスチェンジャー!
場所である世界一小さな芸術祭跡地…面倒くさいなぁ、あ、おれの家です(笑)
おれの家の向かいに公園があり、その隣に保育園があるので、よくそこの子供達が遊んでいるのは知っていた。この子供達や親達に宣伝しようと思い幼稚園に行き園長に許可を得ようと試みた。園長は戸惑って
「隣の公園で何かやるのは全然自由ですよ。あ、あくまで公園なんで」
みたいな事を言っていたので、じゃあやっちゃおうっと!
14時位から公園で出張脳内エクスチェンジャーで宣伝して、16時から開園して子供や親達が沢山来てというのを頭で思い描き、いい開園日になるぞ〜とワクワクしていたのだが…
しかし子供達は14時過ぎても全然公園に出てこない、いつもは出てくるはずなのに、園長さんもその時間に外で遊ばせてるみたいにいってたぞ。
あ!天気がよくないから外に遊びに出てないのか…もしかして、いや、まさか…考えたくもないが怪しいオッサンが公園でよくわからない事をやるのを子供にとって有害と捉えたのか…
いや、そこまでは…しかしいつもは出ているのに…とかいろいろ考えていたらまもなく開園の時間。
とりあえず16時には一人予約が入っていたので、その人に集中だ〜と思っていたら、なんと、体調不良との連絡が…
おいおい開園日だぞ!
華々しくいきたいのに…だ、誰もこない…
こりゃどうしたもんかと頭抱えていたら、なんと向かいの公園に子供が5,6人チラホラ遊んでいる!
早速、樋口さんと二人で外にでて出張脳内エクスチェンジャーという宣伝パフォーマンスをした。
喜んでくれる子供、無視する子供、怖がる子供……う~ん子供の反応は面白い。しかし「見にいきたい」には結びつかず。
ダメか〜今日はダメなのか〜
そんな時に樋口さんのスマホが鳴る。
お!お!お〜始めてのお客さんがこれからくることに!
やったぜーー!!
ワクワクしながらその人を家がみえる近くのコインランドリーで待つ。
基本勝手に入ってもらい遊んでもらうという形なのでおれらは近くのコインランドリーで様子をみて出てきたところで話すという流れ。
暫くすると男の人が脳内エクスチェンジャーへの階段を登っていった。
「え、ここ?」みたいなリアクションはいつ見ても最高だなぁ。
始めてのお客さんは30分待っても全然出てこないので、ちょっと樋口さんが様子を見に行く。
その後樋口さんも出て来なくなったので、なにが起こっているんだ?と思い家の近くに聞き耳を立てにいく。
そしたら笑ってる、笑いあってるよ。よしよし楽しんでくれてるようだ。
こんなに楽しんでくれてるようなら問題ないと思いコンビニに缶ビールを買いにいき軽く飲む。
いや〜〜うまいねぇ〜〜
暫くしたらお客さんと樋口さんが階段を降りてきたので話しにいく。
「童心に帰った気がした」
うんうん。いいねぇ、そうだよ〜大人もたまには子供に戻ろうよ。お客さん第一号は楽しんでくれたようなので管理人としても(今回のおれの肩書は管理人)嬉しい限り。
その人が帰った後、家の中をみたら痕跡が空間を彩っていた。空いてるスペースを見つけて色々貼り付けたりしてくれていた。
なんとなくは思っていたが、やはりおれらが作ったものに手を加えたり、そもそもぶっ壊したりというのはやりにくいのかもしれない。
ガンガンやってもらって構わないのになぁ。
もっとより自由に空間をつかってもらういい方法ってなんだろう?
遊園地の体験型アトラクションである脳内エクスチェンジャーというのをもっと強く出さなければなぁ。
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