自己をみつめる…でもわかんねぇ
人に伝える
紙漉きを、前の日に東京からきた新上貴美氏に教える。人に教えることで、この作業を改めてちゃんと自分に落とし込むことができる。人に教える事というのは人に伝える事だと思う……
とか思ったけど実際は全然うまく教えられない。だって紙漉きは1日しかやってないから教えらんねぇよ~とか思いながら。
新上貴美氏は黙々と自分で探りながらやっていた。おれより器用だよ、この人。
まぁでもおれは改めて人に伝える時の言葉というのが足りてない気がした。これは今回いろいろなところで言われたなぁ。
今後の課題ではあるが、でもどこかでそんなに丁寧に言葉を伝える必要があるのか?行動で伝わるのでは?それを見て自分で考えた方がいいのでは?その方が自分のためになるのでは?
そんな下町の職人みたいな事を考えていた。
高知での和紙製作の作業は和紙との対話でもあり自分との対話でもあるんだなぁ。
指摘してくれる人は皆、女性
午後は大量の楮の乾いた皮を同じ長さに切るという作業をたんたんとやる。意外とこういう単純作業をやると没頭できる。
おれは今、和紙の原料を切ってるぞ!お前らはこれから和紙になるのだ!
和紙に思いを巡らせながらこんな事を考えていた。
作業終わり酒を飲みながら飯を食べて共同生活している人達と話す。
おれは今回の企画で香川、徳島、高知ときて、いろいろな人と出会い様々な話しをしてきた。
その中で何人かはおれの足りてない言葉に対して指摘してくれる。こういうのは非常に有難い。
そしてこの日も
「寺越くんさ~」「あんたはさ~」「もう全然だめ」「説明ぜんぜんない」「それはなんなの?」
めちゃくちゃ突っ込まれる(笑
挙げ句にはもうマジックで書いちゃえ~みたいなノリになりみんな書き始める。
突っ込みまくる人たちはライターの方、夫婦の女性、浜田あゆみさん、新上貴美氏……うん?…みんな女性だ。
あ!そういえば香川も徳島も指摘してくれたのは女性だった。
なんだこの現象は?
なぜ女性にしか指摘されないのか?
同性に対して指摘されにくいのか?
え、たまたま?
わからん、わからん、でも興味深い。
他者を通して自己がみえてくるような気がする…
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