【お役立ち】運転免許のすゝめ①【無料で読めます】
ADSS1ミオパチー患者家族会CTOの藤岡です。あー、なんだよ、有料かよ!と思って すぐに離脱しないで ください。少しだけ私の話を聞いてください。
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そこで以下のような実験的な取り組みを考えました。
ということで、有料記事ですが ほぼ 全文無料でお読みいただけます。安心してお読みください。
今回のお題
それでは本題に入りましょう。今日は運転免許のお話をしたいと思います。まぁまぁ、話すことがありそうなので、2~3回に分けてお届けしたいと思っています。
私みたいに足が不自由な場合、どうやって車を運転するかご存知ですか?
車を運転してみたい
どういう話の流れだったか覚えていませんが、ある日、友人に「足が悪くても車の運転ができるらしい」ということを教えてもらいました。
二十歳のころは、とりあえずの身分証明書とするにしても、安くはないお金と時間を使って運転免許を取得することにメリットを感じていませんでしたが、杖を使いだした三十代半ば、行動範囲が広がるとの友人の勧めもあって運転免許の取得を決意します。
ネットで調べると、手動運転補助装置なるものがあること、通える範囲に 手動運転補助装置付きの教習車を用意している教習所 があることがわかりました。こういう教習所があったことは、いま調べてみても、とてもラッキーだったと思います。
なくなってるー!
半年ぐらい前に閉校してるー!
運転適性検査
即金で教習代を叩きつけてやろうと、大金を握りしめて教習所を訪れると『まずそもそも、お前に運転免許証を交付していいのか、お上 (警察) の判断を仰いで来い』ということを、とても丁寧に説明されます。
教習所の案内に従い運転免許試験場を訪れると、ゲームセンターにある運転席をもっとリアルにしたシミュレータのある運転適性検査室に通され、検査してもらいました。
私の場合、太ももを持ちあげる筋力がかなり低下しています。いまでは、椅子に座った状態で太ももを上げようとしても、わずかに筋肉の収縮があるだけで、1ミリもあがりません。
十数年前の当時でも、足だけの力でアクセルとブレーキを踏みかえることは難しい状態だったので、オートマ限定はもちろんのこと、以下のような限定付き免許証になるとのこと。よいよい、くるしゅうないぞ。
いざ教習
無事、お上の許可もおり、教習所に大金を叩きつけ、教習所を通う生活が始まりました。実はこのときゴールデンウィークだったのですが 独身+彼女ナシ+GW予定ナシ という大変身軽な状態だったので 朝から晩まで教習所に入り浸ってるオジサン という、どう考えても非常にイジりずらい生徒ができあがりました。GW明けも、定時ダッシュで教習所に通い、すべての試験を一発クリア、あっという間に運転免許を入手しました。
手動運転補助装置
さて、それではいよいよ手動運転補助装置を紹介します。
私は足が使えませんから、左手でアクセルとブレーキ、右手でハンドルをコントロールします。どういうことか。
レバーを引くと右側が押し込まれるように力が加わることでアクセルが踏まれ、レバーを押すと左側が押し込まれ、ブレーキが踏まれます。てこの原理を活用して設計されており、少ない力で大きな力をペダルに伝えることができます。シンプルな構造にすることで、様々な車種への取り付けを実現してるのではないかと思います。
私が使用している ミクニ ライフ&オート のAPドライブは、レバーにいくつもボタンが付いています。左手だけで
クラクション
左右ウィンカー
ハザード
ハイビーム
と、実に様々なアクションが可能となっていて、手を放すことなく安全に運転することができるように考慮されています。
ハンドルは右手だけでコントロールできるように、ノブを付け、片手でクルクル回せるようになっています。
健常者にとっては
教習所の教官は、さすがに慣れているので、手動運転補助装置を使いこなし上手に運転していました。
会社の先輩に運転してもらったら、片手でハンドルを回せるノブに興味津々でした。これ、めっちゃ楽だよね、と。
妻はめったに運転しませんが、きちんと両手でハンドルを回すタイプなのでノブがとても邪魔そうです。ごめんね。
個人的には片手でハンドル回せるのは便利なんじゃないかと思いますが、ある程度の慣れは必要そうです。家族と共有する車に手動運転補助装置を付ける場合は、よくよく相談するのがよいと思います。
私からのご提案
ここ数年、高齢者による交通事故の急増が問題となっています。その原因の大半が、アクセルとブレーキの踏み間違いです。わたくし、以前から思っていたのですが 手動運転補助装置が踏み間違い抑止に役立つ のではないかと考えています。
足で運転する場合、アクセルもブレーキも『踏む』というアクションによります。しかし、手動運転補助装置の場合は、アクセルを踏むには レバーを『引く』 ブレーキを踏むには レバーを『押す』、という全く逆のアクションとなります。
加えて「危ないっ!!」と思った時、ヒトは硬直する方向に力が働くと思います。手動運転補助装置の場合、それは腕を突っ張ることになり、結果的にブレーキをかけることになるのではないでしょうか。
どなたか真面目に研究する方、いらっしゃらないですかね。ま、そうこうしているうちに自動運転がすべてを解決してしまうかもしれませんが。
編集後記
いかがでしたか?
健常者の方にはあまり知られていない情報を提供しながら、高齢者による交通事故の増加という社会課題に対する解決策まで提案するという秀逸さ。思わず購入したくなっちゃいますよね???
すみません、ちょっと調子に乗りましたが、ちょっとでも「へぇ」とか思っていただけたら「スキ」ボタンを押して頂けたらなぁ、と思ってる次第でございます。 (煙が出るほど揉み手をしながら
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