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巨木と巨岩が織りなす自然美の中を歩く〜有珠善光寺
さてさて数万年に渡り火山活動を続けている有珠山。
深〜く探っていくと日本の成り立ちというか、地球の成り立ちを感じちゃい、ふむふむが止まりません(笑)
北海道というと歴史が浅く開拓から全てが始まった感がありますが、なんのなんの!アイヌ文化や縄文文化はもちろんのこと、明治政府による開拓以前には日本の本州とはまた違った歴史があって、かなり興味深いのです。
今回は有珠山にまつわる「歴史深く自然あふれるお散歩コース」をご紹介したいと思います。
有珠山の南、伊達市にある「有珠善光寺」は、度重なる噴火にも耐えた歴史深いお寺。
826年に天台宗の僧侶・慈覚大師円仁が自らが彫った阿弥陀如来像を安置したことが、お寺の始まりと言われています。
江戸時代には徳川家斉によって蝦夷三官寺の一つとなり(江戸幕府が蝦夷地を納めているんだぞ、を広めるため)本堂や客殿が再興されました。
境内一帯は国指定史跡に指定されている他、資料や書物、絵画などが重要文化財に重要文化財として保存されています。
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そんな由緒ある有珠善光寺ですが、境内の裏山一帯が自然公園となっていて雪のない季節には、徒歩にて散策できるコースが広がっています。
テクテクとお散歩しても小一時間くらいかな。
お花の名所としても知られていて、桜や紫陽花、ツツジなどがそれは見事に咲くそうです←残念ながらまだ見てない(涙)今年はいくぞ!
お花も良いけれど。
私のオススメは、なんて言ったって「巨木と巨岩が織りなす自然美」です。
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繰り返される噴火の歴史の中、7-8000年ほど前のこと。
当時、小さな富士山のような姿だった有珠山は、大きな水蒸気爆発を起こし、山頂部をボン!と吹き飛ばしました。
その時に岩が雪崩のように崩れ落ち、南側の斜面(有珠善光寺方面)へと流れて堆積したそうです。
自然公園を歩いていると、当時の噴火を肌で感じるような巨石が点在し、その間に間にミズナラやセンの木などの巨木が姿を現します。
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幾度と襲ってくる噴火の中、樹齢300年を越える大木たちが今なお大地に生き続けているって、考えてみたら凄いことですよね。
残念ながら花々が咲き乱れる季節に訪れたことはまだありませんが、逆に人がいなく静かなため、アカゲラがトントントンと木を突いていたり、エゾリスたちが木の実を拾っている姿に出会えることもあります。
昨年9月に訪れたときは、朝から有珠山に登り外輪山から善光寺方面を眺めてみました。
内浦湾は噴火湾と言われるだけあって、すぐそこなんですが、あそこまで岩がゴロゴロ流れていったと思うと、驚愕です。
音や地鳴りもすごかったんだなぁ…と。
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そんな景色を肌で感じたからには、麓に降りたら有珠善光寺へGO!
長い歴史と繰り返される噴火のことに想いを馳せる、ゆっくりとした時間。
登山で火照った身体のクールダウンには、最高のお散歩となりました。
機会があったら、ぜひセットで訪れてみてくださいね。