【人生のほんの1日】20220915 七味唐辛子や葛根湯って自作できるんですね、という話
ここ2年ほど、庭に植えるような生きた植物のことだけではなくて、もっと多義的・多角的に植物と関わる「より良い人生」というものを提案できる人間になりたくて、植物精油を用いたアロマテラピーや、科学的知見も取り入れて健康寿命増進やアンチエイジングのためにハーブを活用するメディカルハーブの専門家資格を取得しています。
今日は日本メディカルハーブ協会 (JAHMA)の「日本のメディカルハーブセラピスト」資格講座のワークショップで、七味唐辛子や葛根湯などを実作しました。
今回の授業のことや、学ぶことに関して思ったことなどを書きたいと思います。
「日本のメディカルハーブセラピスト」資格
日本のハーブセラピスト資格では、例えばドクダミやハトムギなど日本で古来より利用されてきた30種類の日本のメディカルハーブと、生活圏や山野などで見かけられる16種類の日本の有毒植物に関する歴史的、科学的な知識を身につけます。
これらの植物についての正しい知識をもって、自身やご家族の健康維持、増進に役立てつことができたり、メディカルハーブの上級資格であるシニアハーバルセラピスト資格も併せて取得することで、日本のメディカルハーブに関する講座講師も勤めることができる専門家として認定されます。
私は2022年春の試験でシニアハーバルセラピスト試験に合格しており、先生の勧めもあり、引き続きこの「日本のメディカルハーブセラピスト」資格講座も受講しています。
これまでの授業がずっと座学だったので、ちょっと頭でっかちな講座な感じがしていたのですが、今回(最終回)やっと実践的に役立つ作りものワークショップになり、素材を調合したり完成品を試食・試用してみて、これまで学んだことと実生活との結びつきが実感できました。
協会が策定したカリキュラムで、教室ごとにあまりオリジナリティを盛り込めないのだとは思うのですが、たぶん全講座の途中に随時作りものワークショップを入れた方が、早い段階からこの学びを生活で実際に使えるイメージをリアルに感じられて、学習に身が入りやすいのではないかと思います(これまでの座学はいままで受けた資格講座の中でも正直イマイチ面白いと思えなかった😅)。
ともあれ、今日ワークショップで作った品々は結構自分でもこれから応用したりして使えそうな学びだと思えたのでよかったです😊
ワークショップではこれらのものを作りました
今日の実習講座で作ったものは以下の通りです
・屠蘇酒
・七味唐辛子
・葛根茶
・ハトムギパック(の素)
・ユズとハトムギの化粧水(の原液)
最近、ハトムギ(生薬名でいうとヨクイニン)のスキンケア効果が結構気になっていたので、私的にはタイムリーな制作実習で気分がノリました!
あと、ちょうど家のキッチンの七味唐辛子も切れていたので、これまた渡りに船って感じで、そのまま実生活に直結するリアリティを以って制作に臨めました。
↑は私が調合して作った七味唐辛子。かなり本格的な見た目じゃないですか?お味の方もかなり「お店で買ってきた良い品」レベルです。
作り方的には、唐辛子、山椒、黒胡麻、陳皮など「二辛五香」の材料を混ぜ合わせるだけなので簡単でした。私も教科書の参考レシピの分量をちょっとアレンジして自分好みの味に寄せましたが、配合の分量を調節することで自分オリジナルの風味の七味を作ることができます。
七味唐辛子って既成の調味料であって、自分で作れるってイメージ持ってる方って少ないんじゃないでしょうか。
なんでも自分で作れば良いというものでもありませんが、既製品でなんでも手に入る現代において、身近にあるものがどのように作られているのか知っているというのは、雑学としても実学としても有効な知識だと思うんですね。
この実習に併せて、七味唐辛子が普及したのが江戸初期頃からで、1625年創業 初代からしや徳右衛門による浅草「やげん堀・七味唐辛子本舗」、1655年頃創業の京都 清水「七味家本舗」、1736年から長野善光寺境内に出店した「八幡屋礒五郎」の三軒が現代でも老舗として知られている、といった七味唐辛子の歴史などについても学びます。
まさか七味唐辛子についてここまで知ることになるとは、なんだか思いもらないことではありましたが、何についても深く学ぶことができるのは、知的な欲求が満たされて一種の快感がありますね。
そんなこんなで、自炊メニューもこの自作七味で仕上げる縛りで新メニューを考案したらまた楽しそうでもあり、日々新しい学びがあると人生に飽きがくることはないなと思うのでした。