モチベを上げたけりゃ、背後に魔物を置けばいい
やらざるを得ない環境に身を置くと、人って自然と、無意識にやりだすんですよね。
夏休み最終日の馬鹿力はすごい。自由研究も読書感想文もなんとか新聞も、ひとこと日記も残ってた。逆にすげえ。
でも最終日になると、「やるしかねえ」と思ってたし、思えた。
さらにいうと、やらざるを得ない環境に身を置くと、最短距離で終わらせる方法を考え出すのよね。
負荷がかかってる状態なので。
ゴールを意識し、現状を把握。
「いま持ち合わせてなくて、かつ必要なもの」だけを見つけて取り組む。
でないと圧倒的に終わらない。
じぶんからやりたいと言ったわけでもなく、先生に「やらされてる」夏休みの宿題は、最終日の馬鹿力でなんとかなるし、ならなくても、「やったんですけど忘れました」といえば、通用するかもしれない。
そもそも、夏休みの宿題を出さなかったからといって、何か決定的なダメージを食らうことはないでしょう。
じゃあ、じぶんがやると決めたことはどうやってモチベーションを保てばいいんでしょうか。
ダイエットとか、資格の勉強とか、自己研磨とかそういうやつ。
私自身、司法試験に向けて勉強していて、無味乾燥な毎日を過ごす中で、どうしたらいいもんかと考えていました。
結果、以下の結論に辿りつきました。
そもそも、大半の人は、モチベーションなんてものを考えてる場合ではないのです。
モチベーションを「上げよう」としてる時点で、上がってないんです。
上げようとして上がるものじゃない。
逆上がりだって、逆上がりができるようになるのだって、足を上げようとしたからじゃあないですよね。
足以外の身体のどっかに、なんらかの力を入れて、あるいは抜いて。おまけ程度にひとさじの勇気が追加されて、逆上がりはできるようになる。
モチベーションってのは強烈な原体験から生まれるものであって、それがない人は当てにできない。
たとえば、幼少期に親の離婚を経験した人は、その思い出が嫌なものであればあるほど、傷が深ければ深いほど、法律家に、弁護士になりたい欲求は強くなる。
そういう意味で、辛いことを経験した人は、強い。
そんな人に「そんだけ頑張れるモチベーションの源泉はなんですか」だなんて、聞くほうが愚かだろう。
そういうこと。圧倒的な原体験がないのなら、モチベーションも当然ないから。
じゃあ、どうするか。
背後に魔物を置けばいい。走らないと襲われる、という環境、つまりやらざるを得ない環境をつくればいい。
じゃあ、その、「やらざるを得ない環境」って要はなんだろう、どうやってつくるんだろうか。
とりあえずの結論が出たので紹介する。
英語マスターしたいなら、英会話講師のアルバイトを始める
早起きを習慣にしたいなら、朝にバイトを入れる
痩せたいなら、「3ヶ月後に3キロ落ちてなかったら、閲覧者全員にアマギフ送ります」とInstagramのストーリーにつぶやいてしまう
・〆切を設ける
・それを(できれば見知った)他人に宣言する
・達成できなかった場合のペナルティを決める
いやいや、そうはいってもストーリーで宣言するとか恥ずかしいなあとか思いませんでした?
だからたいていの人は続かないんです。司法試験予備試験、どこかずば抜けた頭脳を持ち合わせた人しか受からないだろとか思っていませんか。ちがうんです、みんな1年も持たないんです。1年も続けられず途中でフェードアウトしてしまう人がほとんどです。人で埋まっていた教室、3ヶ月も経てば半減していました。
いらないんです、モチベーションの有無を問うてる時点で、モチベーションについて考える余地なんてないんです。
あなたに必要なのはモチベーションではない。
他人と同じ戦い方をしない。他人のやり方に自分をあてはめない。
あなたのやり方で、自分を追い込めばいい。
だるくても、日常のデフォルトに「あなたがやりたいと思ってること」を組み込むこと。それだけ怠らないこと。
そうすれば、毎日進んでる実感はそんなになくても気づいたらすごいところに行き着いてます。
もちろん、無理はせずに。