”黒い水”に溶け出す,不安と好奇心 -菅原ありあ[Black Water](-9.8)
某日、宮下PARK@渋谷。
伝統的な水墨画と思いきや
墨一色と、その濃淡で表現された作品たち。遠目から見れば、伝統的な水墨画の技法で、作家独自のモチーフを描いているように見える。
タイトルの妙
近づいて気が付いたのは、タイトルのおもしろさだ。
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「Black Water」の意味
人ひとりが通れるくらいのスペースにも、小作品が展示されている。
通常の絵画ではあまり描かれないような、モチーフの選び方も、なんだか気になる。
ギャラリーの方が話しかけてきてくださり、「Black Water」の意味するところを知った。「暗い水」から生まれる不安や好奇心、その世界で生きる命や物体。モチーフも、タイトルも、そこに起因するのだ。
記憶に残る、不思議さ
作品は、とても美しい。でもやっぱり、どこかが奇妙で、気になる。なにが描かれているのか、作品とタイトルの関連性は? と考えていくと、なにかにぶつかる。この不思議さは、記憶に残り続けると思う。
ギャラリーを出て、渋谷の喧騒の中にに戻っても、ずっと。