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「ダメ」という前に

「駄目よ」という前に
「こうしなさいね」
と子どもに教えてください。

子どもが育つ魔法の言葉 for the Heart
ドロシー・ロー・ノルト
石井千春/武者小路実昭=訳

前回、子ども一人ひとりのすばらしい違いに気づきましょう、
という内容を書きました。Instagramの方でも反響があり、嬉しく思っています。

ついついやってしまうことの代表格であるもう一つ、「否定」について今日は書いていこうと思います。

私がずっと心がけているのは、子どもの自尊心や好奇心を傷つけない程度に、いったん何でもやらせてみることです。
時々、保護者様の中には、無理やり失敗させて親がマウントを取る形を望んでする方もいらっしゃいますが、それはちょっと違います。

初めてやることって、やっぱりちょっと心配ですし、特に子どもがやることとなると、親としては不安になってしまいます。
ついつい出てしまうこの言葉。

「お母さんがやってあげる。」
「〇〇ちゃんには、まだ早いよ。」

そしてそれがエキサイトすると
「危ないからダメ!」
「なんでそんなことするの!ダメでしょ!」
「どうしてあなたはいつもそうなの!?」

となるわけです。
勢いでそんな風に怒ってしまうと、ちょっと困ったことが起きます。それは、毎回同じことで怒らないといけなくなる、ということです。
イライラの原因が溜まっていきます。

娘が小学校の低学年の頃、YouTuberの方々が人狼ゲームを楽しそうにやっているのをよく観ていました。
「面白そうだからやってみたい!」
というので
「やってみたいんならいいよ。でも、何かあったら必ず相談してね。最初はママもみててもいい?」
と約束しました。

オンラインの人狼ゲームは楽しそうでした。ルールは大体わかっていたので、あまり気にしていませんでした。しかし、数日経つと様子が変わってきました。
ゲーム中の娘が「ねえ、ママ。これってどういう意味?」と画面を見せてきました。そこには、明らかに他のプレーヤーの嫌がらせだと思われるチャットがありました。

娘にはその内容について、分かりやすく言い換えて伝えました。娘は泣きました。そして、人狼ゲームはやらなくなりました。

「オンライン上には、見たことも会ったこともない人がたくさんいて、見えないのをいいことに、簡単に人を傷つける言葉を使うことが多いんだよ。」

そう言うと、ひどく納得した様子でした。
これ以降、娘はネットの使い方にとても慎重になりました。

こんな場面は子育てをしている中でよくあると思います。大事なのは最初の受け止め方です。
コーチングの基本は
相手を「自分の力でできる人」として見ることです。

コーチングの根幹は相手の可能性を信じることです。親としては厳しく接した方がいい、子どもなんだから怖い思いはさせたくない、と思う人が多いと思います。
でも、そうやって、まだ小さいから教えてあげないとわからないとか、そんな難しい夢を叶えるなんて無理、と否定してしまうと、普段の対話にそれが出てしまいます。
○○だから出来なかったんだね。
○○すれば良かったのに。

否定された子どもは、自分は出来ないんだと刷り込まれていきます。自己肯定感が下がっていくはじまりです。

だから、否定する前にどうしたらいいかを一緒に考えるのです。あるいは、こうしたら出来るんじゃない?と提案してみましょう。本当にダメな時は、なぜダメなのかを説明しましょう。

ほら、怒らなくて済みます。
怒ったり、否定したりすることって、親にとっても大きなストレスになります。アンガーマネジメントなんて言葉もありますが、似ている部分があるのかも知れません。

子どもからの信頼度アップ!
安心、安全の確保。
子どもの自己肯定感も伸びる!
いいことしかありません。

お子さんにダメと言う前に、お父さん、お母さん、一回深呼吸して!何て言ってあげようかな?と考えてみて欲しいと思います。


次回は、今回の流れから、待つことの大切さについて書こうと思います。ではまた次回のnoteで!

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