空へと
ヘッドライト
光の波が照らす
暗闇に
こっそり
ひっそり
照らされた
大きな木の上で
風に揺れる
小さな実
風に揺さぶられて
鈴のように
小さな音を立てている
月明かり
差し込む部屋
わたくしは
月の光を浴びながら
あなたに宛てた
手紙を書いてみる
ヘッドライトの光の中
家路に向かう人達に
ヘッドライトの光の中
仕事に励む人達に
ヘッドライトの光の影
小さく蹲り
この世の無情を嘆く人に
月明かりのパワーを込めて
わたくしは手紙を書くのです
みんなが元気になるように
そっと
しっかりと
空へと向けて…
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