「食べること」がもたらす豊かさ
わたしたちは「食べること」で、いったい何を手に入れているだろう?そんなことを考える本を読んだ。
食べることの時代的な変遷をたどれば、戦前・戦中の食べること自体が大変で困りごとだった時代から、高度経済成長期を経て飽食の時代になり、“食べることそのものから満足感を得ていた時代から、たくさんの食べもののなかから何を食べるかを選択しうるかで満足感を得る時代へと移り変わった”。
そして、”食べものがあふれる「飽食」の時代から、食べることの意味が失われる「崩食」の時代へと突入”した、と