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いつか、人の喜びを創造する場づくりがしたい

今日は少し堅めの内容になってしまいますが、私が現在取り組んでいる研究のことについて書いてみます。

私の現段階での研究テーマは、「世代間(高齢者と大学生)の利他的行動を誘発させる食を介したオンラインワークショップのデザイン」というものです。

現在、研究で実践するワークショップのデザインを考えている最中なのですが、今のところキーワードとしては、「利他行動」と「感謝」の2つがあがっています。

今日の授業で用いたスライド

AがBに対して利他行動をとると、受け手であるBは送り手であるAに感謝する。すると、利他行動をとったAの自尊心が向上し、満足感が得られる。そして、AからBまたは別の他者(C)に対する次の利他行動が促進される。一方で、利他行動の受け手であるBについても、Aに対する感謝を感じたことによって、将来的にAまたは別の他者(D)に対して利他行動を行うようになるとされています。

つまり、利他行動 → 感謝する/される → 利他行動 →  感謝する/される… という好循環が起こっていくと考えられます。

そして、このような相互作用を循環させていくことが、結果的に何らかの形で一人ひとりの心を満たし、「この場に参加し続けたい」という意欲につながるのではないかと私は考えています。

そしてちなみに、「感謝されること」と「次の利他行動の生起」を媒介するのは、「社会的価値」であるとされています。「社会的価値」とは、“他者とのつながりの中で自分自身の価値を見出すこと”や、 “誰かに貢献できたことの喜び”などのことをいいます。

したがってサイクルのプロセスとしては、利他行動 → 感謝する/される → 誰かに貢献できたことの喜び → 利他行動 →  感謝する/される… という循環になります。

ーーこれって、仕事においても、何においても、人の幸せにとって本質的に必要な相互作用なのではないかと個人的には思っています。

そして、つながりのなかでこの循環を感じられることを喜びを、私は大学でのゼミ活動を通して実感することができたと思っています。

そこで「ここで起こっていることがめちゃくちゃいい」と思ったからこそ、その良さを周りの人にも伝えたいし、味わってほしい。
だからこそ、「そんな場を今度は自分の手でつくりたい」と、いつしか思うようになっていました。

今修士課程で院生として研究していることも、来年から社会人として働くことも、実は今の時点ではすべてこのためにあります。

アカデミックな知識も、ビジネスとして事業をするための知識も幅広く学びながら、“いつか人の喜びを創造する場づくりの実践者になれたら”というのが、とりあえずは今の私の目標です。

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rika
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