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もしも1年後、この世にいないとしたら。

国立がん研究センター中央病院 清水研さん著『もしも1年後、この世にいないとしたら。』を読みました。
出てこられる患者さんの話が、私と同じ20代の方もいらっしゃり読みながら涙が出てくる場面もありました。
健康であることって当たり前じゃないし、日々普通に生活できることって奇跡だという当たり前の事を認識できます。

読む中で、極限であろう状態になると、昔の自分の中で消化できていなかった思いとか、引っかかっていたことが出てくるんだなと思いました。

日常でも悩む時って過去の出来事や傷ついたこと、我慢していた事が響いている気がします。
先に伸ばさず、過去の自分と向き合ってその頃の感情を素直に感じて受け入れることや、言えなかった思いと伝えてみたり、我慢してたことをやってみるとか、
そうすると少しでも自分の中で思いが消化されていくのかなと思います。

普段はから自分に向き合う時間を取ることも大切だなと思いました。

そして、『人生は一回きりの旅である』と本の中で出てきます。
いつかは誰だって死を迎える、であればやりたいことを思いっきりしないとという気持ちになりました。
しなければいけないと自分を縛っていたMustではなく、want。自分の声を聞くことが大切です。

章の中で、厳しい状態であるにもかかわらず、周囲に感謝をしながら一瞬一瞬を前向きに生きていた若い患者さんの話には衝撃を受けました。

いつも未来のことを考え、未来の為に今を犠牲にして働いたり。でももし未来が突然なくなってしまうとしたら、何を大切にして生きればいいのか、
それは今を一生懸命生き、大切にすることとありました。それが感謝をすることなんだと。
日常生活の中でも感謝をすることが、今を大切に、一生懸命生きることに繋がるんだなと思いました。

日々幸せを感じれることって感謝することかもしれない、
健康であること、安心して寝れる場所があること、感謝できることって実にたくさんあります。でも当たり前すぎて重きを置いてなかったです。

普段の生活では忘れてしまうこと、いつかは絶対訪れる死、生き方に関して本当に考えさせられる本でした。

また日常生活を送るなかで忘れてしまいそうな時には、もう一度読み直したいと思います。

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