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【vlog】『読書観』について、徒然なるままに綴ってみた

はじめに

私令和寛は、読書においてあらゆる視点で、人からよく変わっていると言われることが度々あります。
そのため、今回も読書を通じた日々の発見や読書観を綴るにはあまりの多くの抵抗がありました。
ですが、周囲の方や主に海外の友人らから読書について自分の意見を問われる機会が増えてまいりましたので、文字に起こすことに決めました。
タイトルに目を通して興味をひいた箇所だけでも読んでいただければ幸いです。

・海外読書家との交流

1 海外文学作品とのカルチャーショック

ITの技術革命が起こり、我々は海外に行かずとも、図書室に並ぶ本や輸入本以外に、ネイティブの方々が読む作品を『言語の基礎知識+翻訳アプリ』を駆使し、ある程度自由に読める時代に突入しました。

そんな時代の中、私は10カ国を超えるネイティブの有識者の方々が推薦していただいた作品に隙間時間に目を通しながら、日々驚きにさらされてます。

驚きの1つは文学と、政治や宗教の距離感です

例えば隣国中国と日本の作家の執筆背景を比較してみると

中国:中国人を目覚めさせる (検閲あり)
日本:作家の思想や考えを綴る (検閲なし)

※例外として日本も戦中は、法律により文学の検閲が行われてます。
また、日本とインドネシアの扇情における売れてる文学的特徴を比較しても

インドネシア:扇情効果とイスラム教が密接に結びつく
日本:扇情効果はエンタメ的要素が大きい

※例外として戦前作品においては地獄描写で宗教的世界観描かれます

アメリカ:キリスト教
日本:仏教(芥川龍之介・蜘蛛の糸など)


驚きとともに、上記の2件を踏まえても、ネイティブが支持する技巧に富んだ作品=国を渡る(図書室に並べられる)とは限らないということが見えると同時に、国を渡る作品の特徴はどこの国でも受け入れられる普遍的要素がどこかに必要となってくることが見えてきます。


2 アジア圏の言語能力の高さ

驚きのもう一つは、アジア圏の言語能力の高さです。

最近ではKPOPや中国映画、日本のアニメといったように動機は様々ですが、有名大学を出ていない方々でも(東南アジア諸国を中心に)平気で3ヶ国話すことがスタンダードになりつつあるように見受けられます。
※日本語も話されるので、日本語が難しいという言い訳が段々と通用しなくなってきてます…

現在の日本の生活に不満はございませんが、文学を通じた国際交流(の言語能力)を1つとってみても、やや本国の置いてかれている感を痛感します。

3 日本文学における中国・西洋の影響

これは日本文学の近代文学と中国・西洋の文学を時代を時代に区切り読んで痛感したことです。
谷崎潤一郎は執筆スキルの向上には『守・破・離(サーチしてお調べ下さい)』が欠かせないと綴っております。そこから私は日本文学の発展に貢献された文豪の方々が何から表現を学んだのか興味を抱き戦前の他国の文学も読み漁り始めましたが、大まかには中国(戦前)と西洋(戦後)が日本文学に及ぼした影響の大きさについて見えてきました。

例えば、泉鏡花ならびに泉鏡花を参考にした文豪の情景描写には中国文学の古典文学の影響が見受けられます。

また、文語体と比較した際の戦後の助詞・助動詞の細やかさは西洋の言語輸入の影響が強く反映されているように見受けられます。

この他にも他国の文学の影響が随所に見受けられますが、不勉強の誹りをお受けするのが目に見えるので後日綴ります。

・文学講義・評論文の違和感

1 文学講義

直木賞のもととなった直木三十五さんは、授業をろくに受けずに(教科書的なことではなく)『実社会に生きる執筆方法を教えてほしい』といった発言をされていたようです。(早稲田の坪内逍遙のシェイクスピアの授業は初回は受けていたそうですが…)

私もこちらには同意で、文学史や文豪の知識的授業と同時に、執筆の実践の講義がよりあってもよいように感じます。

2文学評論文

こちらは図書館や書店に並ぶ作品評論本における、箇所的な評論文の多さと、作品全体を見渡した上での評論文の少なさの違和感です。

書店やネットサーフィンで、面白いので作品の評論文や学者の研究文に目を通すのですが、多くは作品の一部のみを読んで切り取り、その文豪に色付けや定義づける文章が散見されます。

仕事も全体を見渡さずに、部分だけを見ていると誤った判断結果を生む原因となることがあります。

文章を引用し、作家について語る場合は、作家様へマナーとしても文章のみではなく文章抽出の経緯も綴る必要性を感じます。

・tagabook活動の思い 

tagabookは現在共同運営をしており、またフォロワーや周囲の皆様のご指摘や助言を踏まえることで、現在の規模感に成長してまいりました。
そのため、あくまでtagabook1要素の私個人としてtagabookに反映したい今の思いとなってしまいますが、小説の要約や読書に関する投稿を通じて『読書好きの方々の、気軽に立ち寄れる空間づくり』に少しでも貢献できればと考えております。

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