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たからもの

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#エッセイ

噺家は口で払うか肩の雪

噺家は口で払うか肩の雪

死にかけていたところを、落語家に救われたことがある。

あれは、2018年3月9日のこと。

流れる季節の真ん中でふと日の長さを感じるどころではなく、わたしは韓国の雪山で凍えていた。死を覚悟していた。

勤めていた会社の命令だった。

建物のバリアフリーをアドバイスする会社で、

「韓国の平昌で、パラリンピックの視察をしてこい」

とのこと。

当時のわたしが許される発言は「はい」か「イエス」か「

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言葉を使う、ということ

言葉を使う、ということ

わたしには神様がいた。泥沼の底にも届いた、曲があった。ひかりだった。蜘蛛の糸だった。当時のわたしは、自分の人生が残酷だと知ったばかりだった。だから、自殺という解答を投げつけるつもりだった。でも、そんな時にたまたま聴いた曲に、わたしは救われました。「誰かが生きてく一秒ずつ言葉にできたならば」「僕らは生きてく気がするのさ、言葉をばら撒くように」。生きていける、気がした。言葉を、わたしは信仰することにし

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愛とかいう猛毒について

愛とかいう猛毒について

愛について考えている。
考えない日はありません、ほとんど。
考えれば考えるほど分からなくなっていくから
「お前に理解できるようなやわな概念じゃないんだよ」と
言われているような気がします。
でもそれで私は安心するんです。
「人生をかけても分からないものが、愛であってくれよ」と
心から思うんです。

だから「愛とは〜である」とか
つらつらと言ってみせる人を見ると
なんとも言えない気持ちになります。

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