昔、というにはまだ早すぎるかもしれないけれど 私は憎しみを糧に創作をしていたと思う 怒り、悲しみ、寂しさたちを ごちゃごちゃに混ぜた黒い感情 いつの日か 忘れるために「さようなら」を告げて 扉の向こうにしまったはずの感情 隠して、押し込めて なかったことにしようとした はずなのに 押し込めれば押し込むほど 溢れてくる、雪崩みたいに 黒い感情たちは 白紙を丁寧に染めていく 気づけば文字になっている それを 「綺麗」って言う人 「濁ってる」と言う人 「好き」って言う人 「嫌い
昔からぼー。っとしてた お勉強もすごくできる訳じゃなかったし スポーツもすごくできるわけじゃなかった 特別目立つような生徒でもなかったし 特に大人の前ではめを外すことなく良い子にしてた これまでたくさんの習い事をした ピアノ、そろばん、水泳、ヴァイオリン、アトリエ、塾、英会話、 どれも割と長く続けていたけれど 人に「できる」と言えるほどのレベルにはなくて 突出したら才能もなかった 頭の回転が遅かったり 人と同じところで笑えなかったりする お世辞を言うのを難しく感じる どんな
わたしは ここに居なくても 生きていけてしまう自分が コンプレックスだったよ 離れて、離れていく 永遠から離れていく 未来に、全部はもっていけない
以下は今日の日記に書いたものをそのまま書き留めたものたちです。 (ちょっと修正あり) 本日は22歳最後の日。 昨日は友人とランチに行き、横浜で開催されているヨシタケシンスケ展を見に行ってきた。 幼い頃を思い出しながらクスッと笑えるような展示会、それでいて自分が大人になってしまったことに気づかせてくれる展示会だった。 でも、どんなに大人になっても子どものままの自分はいるものです。 それを面白がって、楽しがって、かわいがってあげられる人になれれば良いなと思います。 展示を見
母と娘の関係って地球と月のような関係だと思っていた。 母という地球の周りをぐるぐると公転し続ける娘という月。 未知で溢れる宇宙(社会)の中でしっかりと手を繋いでいられるように、軌道に沿って回り続ける。 少なくとも、そばにいれば溺れずにすむから。 けれどやがて、その軌道から外れて宇宙に飛び出す日がやってくる来る。 それは解放であり、恐怖。 寂しさも伴うかもしれない。 果てしない宇宙の中で、 あなたが次に出会うものは恋という隕石かもしれないし、不自由という銀河かもしれない。
ああ、そっか 君は私の今までの全てを肯定してくれていたのだと 今になって気づいた 家族も、友達も、理解できないような 理解しようともしないような 空想のような、妄想のような 私の世界を君は 一緒に眺めようとしてくれていたのだと 雨の夜、ずぶ濡れになった帰り道に思った へばりつく黒いワンピースも 湿気でぐちゃぐちゃになった美容室帰りの髪の毛も 傘をなぞって肩に落ちた水滴も 別に嫌じゃなかった 君のことを考えていたから 私は私に、意味をあげたかった 今まで生きてきた意味を 今
アラームが鳴るのを待つ夜は大体 この星にたったひとつ 取り残された生命体のような顔をして 君からもらった言葉の数々を思い出している 月があまりにも綺麗で その側で必死に瞬く星々に気づけないでいた 届きっこない月に手を伸ばして 「どうしてもあれが欲しい」と嘆いていた そんな恋でした そういえば 初めて2人で河川敷を歩いた夜 「あの星、綺麗だね」と言うと 「じゃあ買ってあげる」と君は言った 盲目的で無謀な恋の始まり方だったのかもしれません でも星の煌めきに気づけていたあ
やっぱりこの世界 あんまり好きになれない 俯瞰して見てみたら 頭の真ん中から崩れていきそう だからずっと知らんふりしてきたよ どうでも良いって思っていた 後悔してること1つもないですって 本心で言えるのは 後悔することが1番怖いから あのとき、もう少し早く帰ってたら あのとき、もっと頑張れば あのとき、勇気をもてたら あのとき、あのとき、 振り返っても戻らない、あのとき。 怒られて、怒られて、泣いて、縋って、笑って、また怒られて、笑って、笑って、 心はぐちゃぐちゃで、
私がちゃんと大人になったら 私が大嫌いな 効率性とか、生産性とか、有能さとか、 自分に求めるようになって 人にも求めるようになって それの中毒になっちゃって、 今抱いている優しさとか信念とか 麻痺しちゃうかもしれない 詩を書く隙間も 音楽を創る余白も なくなっちゃうかもしれない そんなのやだな そんなのやだな 私がわたしじゃなくなるみたいで嫌だな 産み出した全てが過去になって 出会った人々も過去になって 言葉も未来で過去になって 過去になったことも忘れちゃって 「わ
昔の恋人とお別れした夜も 空港でみんなとお別れした昼も 小学校から飼ってたわんちゃんが死んじゃった時も 幼い頃から可愛がってくれたおばあちゃんが病気で亡くなった時も 心がどこか上の空で涙は流れなかった どこか他人事みたいに感じてた でも、夢の中でたくさん泣いた そうやって後から無意識に「寂しさ」を認知することが多い 悲しみや寂しさを目前にすると心の目を閉じる癖 いつからだろう だから辛い時にちゃんと「行かないで」って涙を流せる人は 本当にすごいなと思うんだ 逃げないで、悲し
「君のこと、もういらない」って 言われて絶望した後で 残酷な「愛の本当の味」を知ってみたくて 君のことを 傷つけてはみるものの 愛は一向に傷ついてくれなくて 私はまたその美しさに敗北する 私に「さようなら」って言って それが一番正しい選択のような気がするんだ 君の気高さにまた惚れ込んでしまうよ 僕に「行かないで」って言って できれば、散っていく桜を見るようなあの眼差しで 僕の名前を呼んで 愛を語るのに 言葉なんていらないんだよ これは変な意味じゃなくてね だって 愛の始
絶望なんて 失望なんて 切望なんて 誰にでもあるね だから強く生きていかなきゃいけない、と 水面下で思ってるよ 数え切れないほどの言葉を貰って 数え切れないほどの時間と迷惑をかけて 生きてきてしまったから 私はきっと立派な人になる 「この子は弱くなんかない。 この子は強い。強いから脆いんだろうな」って 私の傍にいてくれた人たちは もう知っていると思う あまりに世界は優しくて あまりに世界は薄情 人ってすごくあったかくて でもすごくつめたい 私、つめたい 奪われたくな
優しさで愛を買おうとしたこと 愛を欲しがって、欲しがって、突き放したこと 悔し泣きをしたあとで努力しなかったこと 大切な人を刺し殺す想像をしたこと 「普通になれないから」と言い訳したこと 「普通だから」と逃げたこと 人に期待し過ぎたこと 人に失望したこと 取り返しのつかない破壊を望んだ後で 「また1から作りなおそう」なんていう 無謀な優しさを求めたこと 当たり前のことに感謝できなかったこと 逃げ場になってくれたおばあちゃんや 幼い時によく遊んだ犬との別れに
全然死にたいと思わないけど 全然生きたいと思えないから 1回眠剤で自分を死なせてみる 世界と溶け合ってるのに 一ミリも溶け合いが感じられない時間 明日になったら 生きたいとか生きたくないとか 考えなくて済むくらい 普通に、当たり前に生きてたらいいな
私のお父さんは会社は守れたけど、家族を守ることはできなかった。 私のお母さんは自分の正義は守れたけど私を守ることはできなかった。 何かを守ろうとすると 必ず何かがこぼれ落ちることを知って、 私だけは私を守ってあげようと覚悟した。 例えどんな犠牲を払ってでも。 だから仮初の愛や関係を繋ぎ止めることに犠牲を払うのはやめた。 昔はそんなものたちに一生懸命になって、 体力も心も言葉も削った。 それでも 「ありがとう、だいすき、やさしいね」って 言ってもらえたら なんか報われた
人を愛す程度の 人を憎む程度の 人間味は備えている 世界に絶望するほどの 世界に希望を見るほどの 安易さをもちあわせてる 怪物になんかにもなれない 聖人なんかにもなれない 天才なんかにもなれない 私、ただの人間