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#詩

星の夢と、混濁の

星の夢と、混濁の

 寒い夜に、温いひとりの布団がある。それだけで、私の生活は、始まって終わる。それ以上でもそれ以下でもなくて、ただそれだけで、私の世界にあなたはなくても良いのだと遠回しに突きつけられた証拠のようで、少し怖い。
 あなたの生活もきっと同じで、私がそこに入れなくても何も変わらないし、あなたはそのままだ。

 星が泣いていた、暗くてどこまでも飲み込む夜の宇宙は冷たいから、私の呼吸も止まりそうだった。止まっ

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交わるものの話

花びらが蹲っていた、苦しそうにもがく事もせずただそこにいた。形は変わらないはずなのに私たちの心はとどまることを知らないで、1秒も一瞬も進み続けて、だから泣く。騒がしい時間がきらいそうなきみは夢を見ることが好きみたいだったね、愛なんてものはないとわかっていながら、寂しそうな目はいつも私の心を見ていた。砂漠の中に迷い込んだみたいに、全部から水が抜け出していって、空気は体を取り囲んで、そこに繋ぎ止めよう

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私の濁った世界を、あなたの抱擁はそれを濾過するかのように。幾重にもなる、柔らかく繊細な、その糸の結びたちが、余計なものを絡め取って、美しさだけがするり、と抜け出でて、最後にポツン。と、澄んだ一雫だけを、指先で掬い取って、口に含む。

そんな優しさが欲しい、私の世界を、私が悲しい世界を、誰かの抱擁で、濾過して、綺麗なところを私に食べさせて。