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1on1とかコミュニケーション、言葉の真意について考えてみよう
皆さんは、会社が良く掲げるスローガンみたいな言葉を見たことありますでしょうか?
わかりやすいところだと、工事現場とかにある「事故ゼロ運動」みたいな奴とか、「顧客満足度ナンバーワン」みたいなやつとか
オフィス系だと最近ではwell-beingという言葉が流行っていて、well-beingが何なのかと言いますと、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態
という風に出てきます。
それぞれの言葉を並べてみたら気付いたと思いますが、これって当たり前に出来ている事は書かない訳です。
出来ていないから、わざわざ口に出して言っているという事です。
言霊という言葉もある通り、口に出す事で叶うとも言いますし、逆に毎回口に出して意識付けさせたいという表れだと思いますが、逆を言えば、掲げなければいけない程出来ていないとも言えます。
本来なら、自然に出来ていないといけない事をわざわざ言葉にして、それでも出来ていない。
ここでももう一つ分かりやすいキーワードがコミュニケーションです。
よく、この人はコミュニケーション能力が高い、この人はコミュ障だからと決めつける人がいますが、それは完全にその人の主観です。
人は100%完璧な人は存在しません。
100人集めて人気投票した結果、100人全員がある人を好きだったとしましょう。
これが1000人になったら900人がその人を嫌いかもしれないし、100人がこの世の全てでは無いのです。
さて、コミュニケーションの話に戻りますが、
昨今の会社ではコミュニケーションを重視するが故に、管理職には部下とコミュニケーションを取るように義務付けられています。
しかし、最近ではテレワークで出社しない社員も増えている事から、リモートやオフィスでの1on1を月一で数十分やる事で、チームメンバー全員とコミュニケーションを取っていると思いたい管理者と経営陣をよく見かけます。
そもそも管理者はどうやって管理者になれるのかというと、簡単に言うと好き嫌いで決まります。
本当の能力を分かる人は世の中には大勢いますが、それ以上に分からない人が経営陣、管理者になっているケースがほとんどなので、それは好き嫌いとか個人の判断としか言いようが無いです。
そんなあやふやな理由で人の上に立った人の大半が、人を管理する能力を身に付けないまま上司になっています。
またはそういう能力があったとしても、その能力がいつまでも衰えない保証はないです。
これまで事故らなかった人が事故るかもしれないし、ブロ級のテクニックがあっても、道を間違えれば目的地には着きません。
そしてそもそもの話ですが、わざわざ1on1をやるぞ!と言わなければ気軽に話も出来ないようなレベルで上司をやっているようなコミュニケーション能力の低い人が、月に数十分1on1と呼ばれるやりましたと報告するための儀式をやって、
結果は自分がコミュニケーションを取ってますよと上に評価してもらうための単なるスタンプラリーみたいなもんで、そこにはコミュニケーションの本質は全くゼロと言っても過言ではありません。
つまり、気軽にお茶を誘ったり、ランチに行ける関係性がコミュニケーションな訳で、それが出来ないお役所仕事みたいないずれロボットで置き換わって不要になる、役所の受付で代わりにボタンを押して出てくる紙を渡す人みたいに、
Salesforceみたいな管理ツールなどで報告してる事を、自分の手柄として報告するために、たまに細かいディテールを定例会や1on1で聞き出し、自分の手柄や管理職手当のために利用するための行為
果たして、それがコミュニケーション能力なんでしょうか?
自分と話が合わなかったらコミュ障で、自分と仲良くなればコミュニケーション能力高い?
しかし、そんな事も報告書しか見ない管理者、経営陣はそれを鵜呑みにするでしょう
コミュニケーションとか、会社のスローガンが陳腐化する理由は、一番は本質が見えていない事
もう一つは、言葉の意味をキチンと理解して実行出来ない事にあります。
つまり、目的を達成した状態がどんな状態かが見えていれば、何をやらなければいけないかは自ずとわかります。
問題が正確に分かれば答えが出るのと同じです。
しかし、問題を正確に把握出来なければ、無能な上司の1on1やってます!という報告だけで、コイツはコミュニケーション能力も高くて優秀だ!となります。
つまり、問題と答えをキチンと理解出来ていない状態です。
だから何かを実行しようとなった時、目的よりも何かやってますみたいな手段の話が主になり、目的を達成出来たかではなく、プロセスが重視されてしまう。
結果、仕事が出来る人より、経営陣が心地良い報告をするイエスマンで会社は構成され、口だけの人だけが高級取りとなって会社を蝕みます。
そして解決策は他で見つけるか、見つからなければそこで終わるという訳です。
今回言いたいこととしては、コミュニケーションとは、気軽に話せる間柄の事だし、100%好かれる人もいなければ、それが一生続く事も無い
だから、良い人がいないみたいな話もよく聞くけど、そんなもん探してたら一生付き合える良い人なんか居ないと思う
そうなっている人はそうなってない事に気付かなかったラッキーな人なだけで、昨今の情報化社会では、その鈍感力はどんどん難しくなってきているから、
生きる事も結婚する事も、楽しむ事も全てが難しい世の中だけど、そこをあまり考えずに人と関われる人がコミュニケーション能力が高い人だと思う
私も上手く行ったと思えば転落したり、浮き沈み激しいけどそれも人生かなって前向きに楽しみます!