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賢治さんの詩の世界

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風香る秋。

風香る秋。

時間つぶしに、花巻市内を1時間ほどぶらぶらしてきました。

吹張町(ふっぱりちょう)のあたりでキンモクセイの香りが風に乗ってきた。

どこだろうと、鼻をヒクヒクさせて歩いてみた。

たっぷり歩いて帰宅。

ゲロゲロ鳴くのですが、パイプが管楽器のように働いて、鳴き声が立体的に響きます。

童話村

童話村

2024/07/20(土)

夜はバタバタと雨が降って、翌朝を不安に思いましたが、

スコーンっと晴れました。
しかしながらジメジメしてとても暑い。

アニメージュというアニメ雑誌とジブリにまつわる展示会の開会式が始まります。

来賓に花巻市長が来たり、ジブリの社長さんのお話があったり。

我々の緊張のピークは、矢沢中学校の吹奏楽部の皆さんの演奏が始まるテープカットのとき。

曲目はもちろんジブリ

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お山歩きと新鮮なる宮沢賢治さんの詩の世界

お山歩きと新鮮なる宮沢賢治さんの詩の世界

お山に行くとき、いつも目にする言葉があります。

マコトノ クサノ タネマケリ宮沢賢治さんが4年勤められた農学校(今の岩手県立花巻農業高等学校)の校歌である『精神歌』の一節で、高校の入口に掲げられている言葉です。

現代語的に変換してみると、

足元の土から始まる壮大な可能性を詠う、美しい歌だなと感じます。

根源的なものを大事にする賢治さんを感じさせる詩はもう一つ、

この詩は続きがあって、傲慢

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【登山】ひとり静かな早池峰山

【登山】ひとり静かな早池峰山

溜まりにたまった代休を使って、早池峰山に行ってきました。

毎年7月は平日休みをとって早池峰山へ行ってます。梅雨に当たると雨の登山になります。それもまた良し。今年はどうなるかな?

5合目御金蔵までは雲の中。そこから上は、雲もなく、カンカン照りにもならず、風も心地よいお山となりました。

思い出したのは、

という詩。

今日は朝の鹿もいない、生き物が静かなお山です。一方、昨日の豪雨で、コメガモリ

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【読み解け】濃い雲が二きれ(宮沢賢治)

【読み解け】濃い雲が二きれ(宮沢賢治)

シャーマン山は、賢治さんが良く表現する名前で、いわゆる早池峰山のことですね。

濃い雲が二きれ
誰か特定の2人を示して、

何を吐(ぬか)して行ったって?
と、何やらご立腹の様子。
するともうひとりが答えます、

雷沢帰妹(らいたくきまい)の三だとさ!
雷沢帰妹は易学の言葉で、その三爻を示していると考えます。理想はわかるが、向いていない、不相応。そんな意味。

『こっちの言うことも聞かないで、あい

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