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2025年初

2025/01/01(水)
年末も年始も早寝早起きで過ごす。家族でこうして時間を過ごせることって、代えがたい幸福なんだと思い直す。

元旦は朝6時に、近くの高木岡神社へ初詣で。氏子の皆さんが暖かく迎えてくれて、紅白もちを振る舞っていただけました。これが本当においしい。

午後は鳥谷ヶ崎とやがさき神社へ。今年は初めて、おみくじを引いてみました。

元旦のウォーキングは、追加の年賀状を出しに簡易郵便局までの片道30分。途中で吹雪いてしまって、手袋をしてこなかったことを後悔しました。

雪雲来た

2025/01/02(木)&2025/01/03(金)
実家へ顔を出して、その後は旅行気分で少し南下して多賀城のルートインで一泊。ところで、カミさんと子供はツインで、何で俺は1人でシングルなんだ?クレームつけるも1対2で決定は覆らなかった。

パソコンや作業着、工具箱を持たない宿泊は、なにか不思議な感じがしました。

かつての学び舎は再開発で解体されてしまって、街は再開発が行われています。ブラブラと買い物をして、人の賑わいに疲れ果てる前に帰路につきました。

子供の口から『東北にはね、蝦夷えみしという民族がいたんだよ』という言葉出てハッとしました。

蝦夷のことなら人一倍、語りたい私ですが、オーラを出しすぎると『キモ』とか『ウザ』で話が終わってしまうのを学習済みなのです。ここは慎重に、二言三言キャッチボールして子供の関心がトトロに逸れたところで、こちらも箱根駅伝のラジオ中継に戻りました。

心のなかで高橋克彦さんの小説、火怨かえんを後で渡そうと決めました。

東北道を北に向かうほど車が減って、平泉を過ぎた辺りから、帰ってきたなあという安堵感を覚えます。

帰宅してウォーキング。

2025/01/04(土)
マイナス7.9℃。
ほろほろと雪。
カミさん仕事初め。

運動したくて、宮沢賢治詩碑まで歩いてみました。

雪の下はツルツルたった!

片道3.4km。ツルツル橋を越えて、狭い路地を抜け、何とか転ばないようにしながら詩碑の入口に到着。

この先に、詩碑があります。
見取り図や案内書がありました。
綺麗に管理されています。
雨ニモマケズの詩碑。
ここに立つといつも清々しい。

詩碑は早池峰山の方角に向けて建てられています。

東側は展望が開けています。
早池峰山は雲の向こう。

賢治さんは没後にその名を轟かせた方です。急な機運の高まりに巻き込まれるように『三回忌に詩碑を建てよう』と有志が動き出します。

詩を立てる場所、その構造、そして『どの詩を載せるのか?』で議論が持たれました。

いよいよ『雨ニモマケズ』に決まり、親交のあった高村光太郎に揮毫きごうを依頼します。

それを元にして彫師が石に刻んで完成となりましたが、原文との間違いが4箇所もある事が分かりました。誤字1、脱字3。

高名なる高村光太郎先生に間違いの指摘をするのは憚られるとして、間違いのまま昭和十一年に除幕されます。

(高村光太郎に依頼する際に、誤字脱字がある間違った文面を送ったではないか、という説が有力のようです)

たくさんの招待客をもって祭事は無事に行われたものの、賢治の主治医であり詩碑建設委員長でもあった佐藤隆房は、間違いであり続けることがずっと気にかかっていました。

転機は昭和十九年に訪れます。佐藤が上京した際に、高村光太郎に正直に話したところ、『脱字を追刻しましょう』と快諾を得ることができました。

世間一般では、高名なる高村光太郎先生が、片田舎の宮沢賢治のためにわざわざ揮毫を寄せてくれたもの、という認識でした。

しかし当の高村光太郎は、もちろん賢治のためにという思いと、宮沢賢治の最初の詩碑に『追刻』してしまう型破りな行動に対して、アーティスト魂を揺さぶられたことも、あったのかもしれません。

現実的には、新しく直すのには時間も費用も必要になる上に、除幕式に参列した方への立場もあります。追刻することが無難な対応だったのだと思います。

足りない部分の揮毫だけ書いてもらって、追刻は本職の石工に対応させるのが筋でしょう。がしかし…。

昭和二十年、高村光太郎が花巻に疎開してきた翌年の昭和二十一年に『追刻』が行われます。

高村光太郎、なんと直接詩碑に墨書き、さらにそのまま追刻までしてしまうという、大胆で豪快な『型破り』を披露します。

調整役で苦労した佐藤隆房のことも分かってか、賢治とも親交のあった高村光太郎の行動に思いを感じます。

2025年、1936年の建立から89年目。1946年の追刻から79年目。

見るたんびに、宮沢賢治の、高村光太郎の、関係者のみなさんの。たくさんの思いが感じられる素敵な詩碑。

帰り道、歩きながら確かに思うのは、雨ニモマケズの詩は精神の完成形だなあと。

賢治さんは宇宙や自然現象、あらゆる生き物などからインスピレーションを受けて、それを自身で学び得た知識や時々の心情と掛け合わせることで、独自の世界観を詩にしてきました。

雨ニモマケズの詩はそういった形容なしに、分かりやすく情景を伝えてくれて、自分への戒めとしての理想像を描いている、、と感じます。

帰りはスッキリ晴れました

帰宅してワンコ散歩。

日が落ちてまた足元が凍ってきました。
今日は味噌煮込みうどんにします。

2025/01/05(日)

年末にホットアイマスクなんかを買ってみて、そのまま寝落ち2日連続。

連休最終日。
今朝も冷えました。そして良く晴れました。

日曜朝のコーヒー、しばらく他の豆で過ごしてきましたが、今朝またカフェローブさんのハウスブレンドに戻ってきました。

やっぱりおいしい。
あまり味わったことが無いものの、今回のハウスブレンドはエチオピア豆みたいな甘みを感じられました。

午後ワンコ散歩。

暗くなってから雪が降ってきました。

雪国で暮らして20年以上になりますが、今だに新鮮に感じるのは雪降る夜の静寂。いつもより静かなんです。あれ、なんか静かだな?と外を見てみると、雪が降っている。雪が騒音を吸収するからなのかな?

明日からまた仕事モードへ切り替えです。

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