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【登山】ひとり静かな早池峰山

溜まりにたまった代休を使って、早池峰山に行ってきました。

毎年7月は平日休みをとって早池峰山へ行ってます。梅雨に当たると雨の登山になります。それもまた良し。今年はどうなるかな?


天狗の滑り岩の上から。
谷筋の雲がゆっくりです。
望外の好天☺

5合目御金蔵までは雲の中。そこから上は、雲もなく、カンカン照りにもならず、風も心地よいお山となりました。

薬師岳はほとんど雲の中。
景色は常に変わるので、
見ていて飽きない光景です。

思い出したのは、

雲が白く光ってゐる
早池峰の西どなりの群青の山の稜が一つ
澱んだ白雲に浮き出した
薬師岳だ
雲のために知らなかった
薬師岳の稜を見るのだ

宮沢賢治『山地の稜』より抜粋

という詩。

今日は朝の鹿もいない、生き物が静かなお山です。一方、昨日の豪雨で、コメガモリ沢が滝のようになって岩岩を打つ音が響きます。

ひとり静かな山頂。鳥も静か。
コーヒーとパンを頂く。
コメガモリの音がここまで響く。

ドドッ!

お、シシ神様、すぐ下にいたのね。
びっくりさせたね☺
俺もびっくりしたぞ(汗)
そしてピンぼけ。

徒雲。
10秒動画。8倍速のタイムラプス。音出ます。

山頂。凪ぎ。
北側は心が洗われる色の青空。
足元には開慶水たっぷり。

登りでは、富山から車で来られた方とご一緒しました。憧れの立山や八ヶ岳のお話のなかで、チョウノスケソウの話題が出て嬉しくなりました。『山小屋の主人の名前って聞いたけどなあ』『実はですね、』『そうなの!』

話が盛り上がって時間も忘れてあっという間の山頂。その方は小休憩されて下山。午後は八幡平、明日は岩手山の予定とのこと。いい山行になりますよう☺

下りはひとりでゆっくりと。まばゆい花の銀河を何度も振り返り、春から夏、夏から秋への変化を感じました。


お花です。

林床に咲く、
ピンクのハクサンシャクナゲ。
清らか。ミヤマオダマキ。
5合目。
夢に出そうな、
煌めくチシマフウロ。
だいぶ見なくなったなぁ。
一株だけ。
ミヤマアケボノソウ。

昔はあまり興味を持たなくて、黒い花があるなあ程度で写真を撮ることもありませんでした。数年前か、何故か早池峰山のミヤマアケボノソウが山のSNSで話題となり、見に来る人が増加、そのタイミングからみる機会が激減した多年草です。

登山道からはほぼ見つけられない、今や早池峰の黒い(よく見ると紫色)ダイヤモンドです。

盛夏に薄雪の清涼さ。
たくさん見られた、
ハヤチネウスユキソウ。
ミネウスユキソウも、
ちゃんと見ると繊細。
これは何だろう?シラネリンジンかな?
ナンブトウウチソウ。
夏から秋の花。
大群落が楽しみ。
分布の南限。
サマニヨモギ。
葉っぱがヨモギみたい。
ネバネバするよ、
ネバリノギラン。
ヤマニガナたくさん。
カンチコウゾリナか?
ジャコウの香りだ、
イブキジャコウソウ。
ホソバツメクサは最盛期。
カトウハコベも咲いてましたね〜。
ホタルサイコ。
不思議な花だ、
タカネサギソウ。
固有種のひとつ、
ミヤマヤマブキショウマ。
ふわふわ感のコバイケイソウ。
コメガヤ?

昆虫とか。

寄生しますよヒメバチ→上手に食べた→雨に濡れて本物感増しました→フキバッタ。
貴重な情報源。登山前に確認。
お花コンプリートしたことは、
一度もない☺

下りでは、団体さん、ソロの方、グループの方等々とスライド。平日でもぼちぼち人の気配のするお山でした。

前回(4週間も前か)大転倒して以来の小田越コース、下りはゆっくりと降りてこられた。

毎年7月平日の早池峰山は、毎回人に恵まれる。今年は憧れの立山や八ヶ岳について、教えていただくことができた。更に、チョウノスケソウという言葉をまさか聞くとこになるとは。来年は遠征したい。

今回は雨にも降られずに、穏やかで涼しい、カラフルなビー玉を散らばしたような、37回目の早池峰山でした。ありがとうございました。


後記



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