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雑記

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#エッセイ

11.見えない者へ祈る

11.見えない者へ祈る

ある記事を読んで、世の中には未解決な問題を抱えて生きている人々が存在すること、それが一向に解決せず、問題を抱えたまま亡くなってしまう人がいる現実を見た。

ふと、彼らは幸福を感じた時に、心から喜ぶことは出来ているのだろうかと疑問に思った。実態の見えぬ空気のようなものを背負い、いくつ笑おうが次の瞬間には、現実に引き戻されているのではなかろうかと心配になった。

そんなことを考えていたら、急に祈りたく

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10.スランプ

10.スランプ

何年も表現を続ける中で、急にその表し方が分からなくなることがある。絵も描きたくない、音も聴きたくない、視界に何も入れたくない。そのうち何も考えられなくなり、感情を表すことさえも放棄してしまう、能面のような時間が度々訪れる。これがきっと俗に言う、スランプ状態なのだと思う。

脳が仕事を放棄するので、勿論日々の業務は捗らない。言葉も脳を経由しないので、言わなくてもいいようなことが半開きの口から駄々漏れ

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2. 終わった瞬間から、腐ってく。

2. 終わった瞬間から、腐ってく。

終わった瞬間から、腐ってく。

絵も人生も。

日々描く絵に完成が無い。

どこかの時点で「完成」を決めなければならない依頼物や
展示の為に作品を印刷する時は、とても緊張する

だから未だに、作品集が作れないのかもしれない
ここで時を止めることが、息苦しい。

人間も、人間が作りだしたものも
ナマモノ。

終わればそこから、腐るだけ。
#405 #イラスト #言葉 #エッセイ #コラム

1.

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気づいたら、19時半はもう真っ暗だった
気づいたら、手足が冷える季節が来ていた
気づいたら、今年はもう3/4を過ぎていた
気づいたら、虚無。