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「出かけない土曜日と、ワクチン自己負担」。2023.11.18。

 この3年間は、ほぼ毎週出かけているのだけど、今日は、1年に数回だけの家にいる土曜日だった。

 朝も早く起きなくてよくて、ちょっと気分が違う。

 天気がいいので、洗濯を始める。


散歩

 妻は、これから友人と散歩に出かけると言って、ちょっとうれしそうだった。

 支度をして、玄関を出るところを見送った。

 庭の柿の実は、この前かなりとったけれど、まだ残っていて、さらに色づいていた。

 空は青い。

 気温は低めになってきたけれど、まだすごく寒いわけでもなくて、秋の空気で気持ちがいい。

自己負担

来年度以降の新型コロナウイルスワクチンの接種を巡り、厚生労働省が原則として費用の一部の自己負担を求める定期接種にする方針を固めたことが17日、政府関係者への取材で分かった。22日に専門家によるワクチン分科会と基本方針部会を開き議論する。

 対象は、65歳以上の高齢者ら重症化リスクが高い人で、秋から冬にかけて年に1回の接種となる。費用は、地方交付税で約3割を補助した上で、原則一部の自己負担を求める見込み。当面の間、流行する変異株に合わせて毎年、使用するワクチンの株を見直す。

 65歳未満で重症化リスクが高くない人は「任意接種」となり、自治体などの補助を除いて全額自己負担となる可能性がある。

(「共同通信」より)

 今年度は、「最後」の無料接種ということで、ワクチンの接種もして、幸いにも副反応も特に強くなく、2020年以来のコロナ禍では、重症化リスクがあると思われる家族がいるので、何しろ感染をしないようにしてきた。

 だから、来年から一部有料になっても、家族はワクチン接種をし続けると思う。

 まだ根本的な治療が確立されないはずだけど、その病気の関心度だけは、どんどん低くなっているような気がする。

 その一方で、こうしたニュースも知った。

 新型コロナウイルスワクチンの接種によって、国内の2021年2〜11月の感染者と死者をいずれも90%以上減らせたとの推計結果を京都大・西浦博教授(理論疫学)らのチームがまとめた。この期間の実際の感染者は約470万人と推計され、死者は約1万人だったが、ワクチンがなければ、それぞれ約6330万人と約36万人に達した恐れがあるとしている。

 国内では21年2月から始まったワクチン接種に、どの程度の効果があったのかは十分検証されていない。今回の推計では、接種のペースが実際よりも14日間早ければ感染者と死者を半分程度に抑えられ、14日間遅かったら感染者は2倍以上、死者数は約1.5倍になっていたとの結果も出た。

(「日本経済新聞」より)

 こうした研究が積み重なることで、ワクチン接種を受ける人は、少しでも多くなる可能性が出てくるし、そのことで、まだコロナ禍は終息していないとはいえ、また、必ず訪れる未知の感染症への対策にも、影響が出てくるはずだ。

 それは、一人でも感染死者を減らすことにつながるのだと思う。

接種によって感染者数を92.6%、死者数を97.2%減らせたと推計。接種した人の感染が防がれると、その人が感染させる人も減る効果が特に大きかった。

(「日本経済新聞」より)

 この部分に注目すると、今後も、まだコロナ禍が完全に終わっていない以上、感染死者数を減らすには、重症化リスクを持つ当事者だけではなく、そうではない人たちが、どれだけワクチンを接種するかに、大きく関係あるということになる。

 そうであれば、もちろん強制はできないとしても、こうしたワクチンの効果も含めて、今後のワクチン接種の方針の立案にも影響があるのに、とは思った。

 ただ、こうしたことを考えたり、関心を持つ人が、かなり少なくなっていることは、日々感じている。

 でも、こちらが関心を持たなくなっても、ウイルスが消滅してくれるわけでもない。


介護疲れ

 改めて、「介護疲れ」について考えて、いろいろな記事を読んだりしていると、やはり「介護殺人」のときに登場する言葉でもあるし、こうした事件が起こるたびに、「介護者の支援も考えなくてはいけない」と言われ続けて20年も経っているのに、ほとんど変わっていない状況に、自分の無力さも含めて、重い気持ちにもなる。

「介護疲れ」ということが、どんな状態なのかを、もう少し理解されないと、不遜な言い方になってしまうけれど、こうした事件は、本当に減らないと思う。

 自分が介護をしていたとき、不謹慎かもしれないけれど、読んで、とても共感できた気がしたのが、この「夜と霧」だった。この著者は、「終わらない時間の辛さ」を、わかってくれるのではないか、と思ったことは覚えている。

ドラマ

 そんなことを思い出したり、考えたりしていたら、妻が散歩から帰ってきて、遅い昼食を一緒に食べることができた。

 そのあとも、夕方近くになって、おやつを食べながら、録画したテレビドラマを見ることもできた。

 こんな時間を持てるのは、とてもありがたいことだった。

 このドラマに関しては、次を見て、つまらなかったらもう見ない、と妻が言っていて、そして、今回の第6話を見て、次も見ることに決めた、と言っていた。

 こんなふうに、ドラマの継続視聴も、きわどい橋を渡り続けているのだった。



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おちまこと
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