#音楽
「私たちの過去は、私たちが望むアートを創り出すことにつながっている。」 Interview with RESPIRE (2024)
3LAからリリースしたカナダのRespireの『Hiraeth / 失われた郷愁』は素晴らしい作品だが、今までRespireについては日本語でのインタビュー記事が存在していませんでした。彼らの前作『Black Line』は多くのメディアに取り上げられ日本でのバンドの知名度向上に貢献しましたが、最新作のサウンドはそれとはまた別のものになっています。このインタビューではこの機会を期に日本のリスナーが少
もっとみる「バンドを始めなさい。ツアーに出なさい。友人を愛し、そして笑って死ね。」 Interview with BASQUE (2024)
このインタビューは3LAでもCDをリリースすることになったカナダのBASQUEへのメールインタビューになります。最初のプレス枚数はすぐに売り切れてしまったが、遂に2ndプレスされたCDが日本国内に到着しています。前回のタイミングでは聞けなかったことをバンドに聞いてみました。
「僕らが 「典型的な」スクリーモ・バンドだと言うのは間違っていると思う。」
Q1:
まず聞いてみたいのはBASQUEとい
「私たちは皆、インターネットで出会った。」 Interview with Mildred(ミルドレッド)
USでは既に若い世代で多くのバンドが生まれており、それはもはや旧来とは別のシーンを形作りつつある。そうなれば必然的にその中でも人気を集める者や、独自の路線に進む者、そして圧倒的にアンダーグラウンド思想を突き詰めていく者が現れる。
Mildredは後者にあたる。「俺たちをリリースしてくれ」レーベルを運営していればそんな連絡を受けることは多々あるが、自身のwebサイトを立ち上げ、超膨大なテキストを
「Screamoにはこの音楽ジャンルにしか見出せない純粋で自由な正直さがある」Interview with MEO(from Italy)
「お前はもう死んでいる」
西暦199X年、世界は核の炎に包まれた。かつて北斗の拳で描かれた夢も希望もない暴力が支配する弱肉強食の世界は、創作とは違った形でリアルとなり現実に侵食している。イタリア、トリノのMEO(メオ)はそんな現代の戦争の時代に生み落とされた2020年代のScreamoである。2000年代に多くの名盤を作り出したバンドたちがいたが、彼らもまたその文脈を受け継ぎながら、しかし激情ハー
「当時の悔しい気持ちを堪えて意地でここまで来れた」 / Interview with Stubborn Father (by 3LA)
2019年にStubborn Fatherのアルバムをリリースしましたが、ここ最近ではCDが売り切れている状態が続いていたので2ndプレスということで仕様を変えて再プレスしました。
メンバーチェンジを経て新体制となってからレコーディングされた新曲「有形」をボーナスディスクとしてDisc2に収録した2枚組、限定150組でのリリース。
Disc1の内容は初回プレス時の内容の通りで変更はありませんが、フ
「メキシコで難しいのは多くのオーディエンスを得られるような大都市があまりないこと」 Interview with Satón
2020年の良かったアルバムの1つにメキシコのカオティック、Satónのアルバムがある。一部の日本のリスナーには既に見つかっているバンドなのですがまだまだ知られていないバンドです。彼らから連絡が来てメッセージやりとりしていて、気づいたらCD盤も作っていて送ってくれました。楽曲もカオティックハードコアで、展開の先読みが出来ない感じのプログレッシブさはあるんだけど90年代Botch感と2010年代以降
もっとみる他と異なる価値観で突き抜け続けるSWARRRMの『ゆめをみたの』 、その背景にあるもの (Interview by 行川和彦)
こんにちは、3LA –LongLegsLongArms Records-の水谷です。
SWARRRMの最新作『ゆめをみたの』から1ヶ月、既に多くのリアクションを頂いています。前回のインタビューでは冬のしじまくんにテキストをお願いしていていましたが、今回は多くのパンク書籍を執筆している行川さんによるインタビュー記事になります。バンドを長く(もちろん僕よりも長く)見てきている行川さんならではの視点も
Interview with lasik+Crows Caw Loudly
こんにちわ、3LA(LongLegsLongArms Records)の水谷です。
lasikとCrows Caw Loudlyのスプリット作品を聴いて、「うわーかっこいい!けど本当に2021年の音なのか、いやそんなの関係ないけどいろいろ聞いてみたい!数々のレコ屋で言われてる「札幌」というキーワード。彼らが現れたのは愛知だ。これは一体?」などなど諸々の疑問をぶつけてみたいと思い、両組の長坂さん(
Interview with YUTARO KANEKO(STRAM/Vo&Gt)
2020年6月24日、1st album『All Happy』をリリースする東京のSTRAMにインタビューをしました。ポストパンクと思いきや、70'sクラシックロックやドゥーム/ストーナー、2000年代以降のUKロック、インディロックまで幅広い音楽的背景を横断しながらもそのアウトプットはあくまでSTRAMというバンドとしての軸に現代的なセンスでまとめられている混沌と美しさがある。彼らには特定ジャン
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