草木萌動‥そうもくめばえいずる
『草木萌動‥そうもくめばえいずる』
3月1日から4日頃
家にあるカレンダーをめくり新暦ではまた新しい月になりました。
七十二候でも『草木萌動』となり明るい陽射しが差し込みあちらこちらで生命の息吹きが輝き始め躍動感を感じる季節の到来です。
あーわたしも動き出さなきゃ!と思わせてくれるような前向きな力が伝わってくるのです。
近年「萌える」はキャラクターや人物への強い好意や愛着心などに使われていますが
本来「萌える」には兆しや芽生えるといった力強い意味があるのに本当の意味が薄れてしまっているのは少し残念な気がしますが‥
なにはともあれ『草木萌動』
なにかが始まるそんな予感がします。
『三月と九月』で七十二候の記事を書き始めたのをきっかけに
わたしの心のカレンダーも生活のサイクルも、いつの間にか一週間単位ではなく五日単位で動き始めているのかもしれません。
五日って長いようで短くて‥。ひとつ記事を出しほっとしたのも束の間、また次の七十二候に向けて構想したり、勉強したり‥。
そんな日々を過ごしています。
追われるような日常の中にも‥記事を書いたり制作できる時間はわたしにとって大切な時間となっているのです。
体力作り、体質改善のために‥と家の周りを走るようになり三度目の春を迎えようとしています。
最初は夜に時間を作り歩くだけでも一苦労‥。。それが毎日続けているうちに、いつの頃からか走り出していました。
家を出ると駅までの一本道を走り角を曲がり、そして今度は外灯の少ない長い歩道を真っ直ぐ真っ直ぐ‥。
そしてコンビニを通り抜け、また角を曲がると今度は坂道を登って下って‥。
苦しくて苦しくて足が立ち止まる日もあれば、身体の痛みで走れない日も‥。
反対にどこまでも走れそうなくらい身体も心も軽く爽快にゴールできる日。
いつもよりタイムが早くて嬉しくなり、記録に残したくなる日‥。
同じ道を走っていても同じ距離を走っていてもいろんな日があり‥いろんな自分に会える‥。
それはまるで人生の縮図のようで、続けていく喜びでもあります。そして継続していくうちに、身体はそれに応えてくれるかのように「体力」や「持続力」となり表れるのです。
これから少しずつ寒さもゆるみ歩いたり走ったりしやすくなる季節。
散歩がてら外に出て少し歩いてみませんか。
あちらこちらで春の息吹きを感じれるかもしれませんね。
さてマラソンといえば最近はオンラインマラソンが主流に。
参加者は開催期間中、好きなときに好きなコースを走りGPSやスマートフォンなどで計測した記録を大会にアップするといったもの。
遠くに行かなくても自宅からスタートし参加できるのが魅力といえるでしょう。
累計の距離でも完走となるらしく初心者にも参加しやすい環境になっているようです。
近年、次々とマラソン大会が中止となっていく中、「2020年名古屋ウィメンズマラソン」の一般部門で取り入れられたことで広まったオンラインマラソン。
わたしが時々参加しているのはそんな大きな大会ではなく無料で誰でも参加できる、あるランニングアプリのバーチャルマラソンなのですが
いつもと同じ自宅からのスタート。同じコース。同じ時間‥。
それなのにいつもとは違うモチベーション。
いつもなら足を止めたくなるキツイ坂道も楽しく越えれたり、いつもより少し早く完走できたり‥。
記録をアップするので順位なども分かるのですが、実際に走るのは一人なので誰かと競うというよりは自分との闘いともいえるかもしれません。
生きているといつも同じように過ごせることばかりではなく昨日当たり前であったことがそうじゃなくなることもある。
それをマイナスに捉えるのかプラスに変えていくのか‥。そこに繋がっていくように思います。
マラソン大会がそれまで通り行えなくなりそこで諦めるのではなく今の時代の「便利な部分」を取り入れ、順応しプラスに変えていく‥。
そんな風に‥。
この数年‥不便な生活を強いられそこから失ったものも多く、新しい時代の流れに上手く適応できず押し潰されそうな方もおられるでしょう。
でもわずかでもそこから得たものこれから得れるものもきっとあるはずです。
いつかこのトンネルを抜ける時、また別の形でその経験が生きることだってあるはずです。
わたしたちは自分たちが思っているよりきっとずっと強い。
持って生まれた「生存本能」という力を十分に働かせ、生きるため生活していくために発揮出きるのか。どれくらい備わっているのか‥。
神様に試されている‥。
それが「今」なのかもしれません。
あおさんのphotoに添えて‥
読んでいただきありがとうございます
草木萌動‥そうもくめばえいずる
新しい生命が土の中から芽生え始める頃
photographer‥あお
writer‥るん