見出し画像

リワーク見学に行く


さて、翌週の月曜日になりました。

午後は一時から昼のプログラムが始まるとの事で、少し早めに病院に行きました。

先ず見学する前に、リワークの一週間のスケジュールと、リワーク参加中の規約のかかれた紙を貰いました。
そして次に誓約書を読んで署名しました。


ワーク生はそれぞれが色んな病を持って参加しています。特に守秘義務は厳しく色々決められていました。

(そりゃそうだ)


私が見学した月曜日の午後の最初は、各個人の集中力を養うワークとの事で、見学日はワーク生は塗り絵をしていました。
約一時間、皆さん他の人共話すことなく集中して取り組んでいました。

私は、最初塗り絵と聞いて


「えっ❗ぬっぬり絵~っ」


と感じたのが第一印象でした。
しかし、ワーク担当の先生から上記のような説明を受け


「なるほどなぁ~」


と思いました。


月曜日午後のワークは他にも写経・折り紙・ゼンタングルなど、週によって内容が変わるようです。

あ、ちなみにゼンタングルとは、
ゼン「Zen(禅)」と「Tangle(絡まる)」を合わせた造語で、簡単なパターンを繰り返し描く書き方だけで緻密なアート作品を完成させられます。

リック・ロバーツとマリア・トーマスという人物が考案したアートで、紙とペンだけで作成できる手軽さも人気の要因のようです。

手先を使い書いていくので心を落ち着かせたり、瞑想のような効果がるらしいです。

私は、ジッと皆さんのワークに取り組む姿を見ていました。


「こんな感じなら私にもできるかな」


という思いと、この日の参加者が12名いて、少しワーク室での圧迫感も感じたので、


「この人の多さに慣れるだろうか」


と一抹の不安も同時に出て私の心は揺らいでいました。


一時間はあっという間に過ぎました。

ワーク生の方は今から15分程の休憩に入りました。

できるかできないか悩んでいた私にワークの先生から


「見学してどうでした?」


と聞かれました。


今まで一年近く断り続けた社会復帰プログラムです。
私はあれこれ上手く話せないので、観たままを素直に話しました。


「こんな感じなら私にも出来そうです。でも人の多さに耐えられるかが唯一の不安です」


「最初からすぐに慣れる方はいませんよ。少しずつです。それに慣れるまではオフィスワークというのもありますから」


「オフィスワーク?」


「はい、この隣の部屋での個人ワークです。そちらの方から少しずつ始めてもよいですよ」


へ~段階的に慣れていく方法もあるんだ。


でも、やるなら最初からきちんと参加して自分を見てみたい気持ちもあり、ダメならオフィスワークに変えてもらおうと内心考えました。


「でも、参加するならきちんと参加して受けたいです」


「ではプログラム受けますか?」


「はい、よろしくお願いします」


「では…」


先生はカレンダーとにらめっこしながら、


「明日、火曜日の午後のワークから参加することにしましょう」


話がはやっ!


早速私は翌日の火曜日午後から社会復帰プログラム、リワークに参加することになりました。


ちなみに火曜日午前中はヨガと瞑想のワークらしく、こちらは現在ワーク生で満員らしくて参加できないとの事でした。

病気の症状により、火曜日午前中のみ受けに来ている方もいるようです。


そんなこんなで見学も終わり、私は翌日の火曜日午後から参加することになりました…が❗


この火曜日の午後のプログラムが一番心にしんどいワークだとは何も知らずに私はいきなりハードルの高いプログラムからの参加となったのです。

いいなと思ったら応援しよう!