井戸端会議をくぐり抜けてカウンセリングに向かう。
路地裏の野良の主婦であるわたくしは、
本日も同時多発的に発生していたご近所の井戸端会議を、存在消しの忍法で華麗にスルーして、
特売のチラシの入ったスーパーにいそいそと向かった。
お肉のお安いやつをゲットするチャンス到来により、
今日は特に井戸端会議のエンドレスなストリームに飲まれることは万が一でもできないし、
時にタービュランスなその場にこの身を置くコミュニケーション能力もないので、
忍法というか奥義というか、
とりあえず町内で存在を消す。
そうこう何とか工夫して、お得なお肉を調達し、
これらを駆使して
いつ食べてんのかわからぬ息子たちに
冷めてもなるべく美味しい料理を作る、を淡々と日常に目指す。
冷めても美味しい料理、という仕上がりは、私には高すぎる頂だけれども、
ここはひとつ母親の存在意義を宿し、その仕込みを頑張る。
そんなこんな家事をしてから、てくてくカウンセリングに行った。
本日もまたカウンセリングから
新しいpoint of viewと癒やしを頂いて、
寄り道して糖分補給しながら帰路につく。
生きているうちにやりたいことといえば、この、自分に気付き、自分を見つける作業だな、と思いながら、三角チョコパイを食べた。
路地裏で迷子になった中年の失地回復は、連綿と続くのだな、と。