【勇気の書】『サードドア』精神的資産の増やし方
皆さん、今日もお疲れさまでした!
今回は、GW中に私の魂を揺さぶった一冊、
『「サードドア」精神的資産のふやし方』をご紹介いたします。
この本と出会ったのはほんの10日ほど前。私はまず、この本のプロローグに心惹かれました。そこにはこう書いてあります。
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
つねに3つの入り口が用意されている。
ファーストドア:正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどう
か気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア:VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
それから、いつだってそこにあるのに、誰も教えてくれないサードドアだ。
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─
必ずある。
「ほうほう、、、ようは圧倒的裏技使って人生のサードドアを開こうということね。おれも脱サラして南の島でYoutuberしてえ、、!」
そして表紙裏の帯にはこう書いてありました。
「あなたはどうやってキャリアを踏み出したのか?」 ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スティーブブン・スピルバーグ、スティーブ・ウォズニアック、クインシー・ジョーンズ… 18歳の大学生が米国各界の著名人に次々と突撃インタビュー!
「なるほど!世界のすごい人たちがどうやって成功したかが乗っているのか!俺もあやかりてえ!Youtuberなりてえ!」
すかさず、ポチリました。
完全に、してやられた。
私のこの淡い期待が全てひっくり返るまでに、そう時間はかかりませんでした。ほんの10ページで第一節は終わります。そして思いました。
「このエネルギーは、一体何なんだ。」
今回ご紹介するサードドアは、異端の自己啓発本です。
1)「自己啓発本」というワードにすらもううんざりな人
2)仕事と家を往復する毎日に絶望すら感じる人
3)今の自分を心のどこかで好きになれない人
そして、
「人生を変える勇気が欲しい人」
そんな皆さんへ届くことを願って、私は今日この『サードドア』をご紹介いたします。
①異色の自己啓発本
はじめに、この本へのありがちな「誤解」を解いていきたいと思います。そして、それがこのサードドアの異色たるゆえんでもあります。
この本には数々の「すごい人」が登場します。どの人も社会的な成功をおさめ人格も洗練された人物ばかりです。そして、多くの偉人たちの成功のヒントが記されています。
しかし、この本がフォーカスするところは、実はここではありません。
この本の焦点は、この著者であり普通の大学生である「アレックス・バナヤン」が、いかにしてこの『サードドア』を書きあげたか。ここにあります。
「この本をかきあげるまでのプロセスを記した本」という、なんとも不思議な構成が、この本の異色さを際立たせています。
②「思いつき」から全てが始まる
物語は著者バナヤンが大学の学生寮のベッドに寝転がり、天井を見つめるところから始まります。
「名門の大学に何とか入れて親は喜んでくれたものの、勉強に身が入らない。だるい。やりたいことがねえ。」
日本の大学生も8割はこんな感じでしょうか。ただ彼は親への罪悪感があり、何とかやる気を出すことはできないかと、成功者の自伝を読みあさります。(自己啓発厨あるある)その中で、ある疑問を持ちました。「成功してる様は分かった。でも彼らも人の子、どうやってキャリアの第一歩を踏み出したんだ?」しかし、そのことがはっきり書かれている本は見当たらなかったのです。そのとき、彼曰く”バカな思いつき“が頭をよぎります。
「誰も書いていないのなら、いっそ自分で書いてみてはどうなのか?」
強烈な動機付けも皆無なこの突拍子もないこの思いつきから、彼の人生をかけた冒険が始まるのです。
③テーマは「勇気」
この記事では、具体的なあらすじなどを細々とお伝えするつもりはありません。実際にご自身でこの本を手に取り、私が味わったような衝撃をリアルタイムで感じていただきたいと思います。ただ、そうなるとこの記事への「スキ」の数はなかなか増えないものですので、私がくみ取った本書のテーマだけ小出しにさせていただきます。笑
自室での”バカな思いつき"により、主人公バナヤンは、「世界中の偉人に直接インタビューをして、それをまとめた本を作ろう」と決心します。
しかしその道のりは平坦なものではありません。ビル・ゲイツやレディー・ガガなど、歴史に名を残すであろう世界的な偉人とコンタクトをとるため、彼は大人の利害関係や、社会のルール、本音と建て前など、様々な壁にぶつかります。
そして巡りに巡ってきたチャンス、その時彼はどうしたか。
飛びつくことが簡単にはできませんでした。緊張や遠慮、様々な恐怖により、彼の身体は固まってしまうのです。
こうやって彼は数々の失敗を犯し、数々のチャンスを逃してしまいます。
そのたびに彼は挫折し、そしてまた立ち上がるのです。彼は強くなっていき、たくさんの挑戦の中で「小さな勇気」を積み重ねていくのです。
この様を、私たちは読者として見守っていくこととなるのですが、「小さな勇気」が、凡人をとんでもないところまで連れていく。この事実を痛いくらいに見せつけられるのです。
④勇気を出す準備はできていますか?
そして私たちは、自らを省みるのです。
「私だって変わりたい。けど私は小さな勇気すら出していない。」
「自分は、チャンスに飛びつく勇気の準備はできているか?」
主人公であるバナヤンは、大学に入った18歳のとき、何者でもありませんでした。型破りな発想をする天才でもありませんでした。留年や親の目などを気にする普通の大学生だったのです。
是非、そんな彼とご自身を重ね合わせてみてください。あなたはバナヤンの勇気に勝てますか?
おわりに
今回はネタバレしないことを意識しすぎたせいか、抽象的な記事になってしまった感があります。(ごめんなさい!)
この『サードドア』は勇気をくれる自己啓発本でもあるし、こちらを大いにわくわくさせる冒険小説にもなっています。
今のご自身の現状から考え、小さな勇気を積み重ねることでどんな可能性に羽ばたいていけるか。こんなことを考える1日があってもいいかもしれませんね。そう、すべては”バカな思いつき”から!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!この記事が少しでもいいなと思ったら「♡」ボタンをよろしくお願いします!