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ルーローハンを多めにこさえて中華ちまきを作ろう!

ルーローハンも中華ちまきも手間がかかることに間違えない。
だけど、これを合わせて作れば少しだけ(ほんの少しだけ!)気持ちが楽になる。そんな気がする。

そういう感覚を大事に生きるのである。
う~む。

てなわけで、良い感じに始めていこう。
そうそう、中華ちまきは自分の誕生日祝いに作りました。とさ。


・ルーローハンの作り方

さて、まずはルーローハンについてだ。
コレは様々な種類の作り方があるが、今回は僕の趣味、好み、嗜好前回のを記そうと思う。

ルーローハンほど真っ直ぐに美味い料理は多くない。
万人受けのど真ん中、フライドポテトと張り合える品だと思う。
甘醤油味、豚と白飯、癖の淡い単調ながらちから強い味。

そりゃウマいよ!って感じ。

美味しい物は脂と糖でできている。ってね。

・材料

豚肩肉1.5キロ
タケノコ200g
タマネギ1個
人参1本
長ネギ1本
椎茸4個
にんにく、生姜おろし少々

烏龍茶の茶葉1P
砂糖40g(半分黒糖)
醤油100cc
紹興酒50cc
オイスターソース20g
豆鼓醤10g
フライドオニオン 少々
八角1個
黒胡椒、シナモン、ピパーチ、オールスパイス、適量

とか書いたけどテキトーです。
味見しながらやってください。
どう考えても量が多い。

紹興酒が無ければ酒でもみりんでも良いし、豆鼓醬もなけりゃOK
もしも中華溜り醤油があれば使ってほしい。
フライドオニオンもなければOK
スパイス類は無ければ無いでOK、あったら八角とか五香粉とかシナモンを少しいれると良い香り。

ま、甘辛くてどこか中華っぽい香りがしたらいいですわよ!

・作り方

豚肉を刻む。コレが一番大変。
少し凍らせて切ると楽だけど、正直粗挽きのひき肉を見つけてくるのがオススメ。
もしくは厚めスライス(サムギョプサル用みたいなの)を買ってきて刻むのがいいかな~

ただ、全部をひき肉にしちゃうとそぼろ丼になっちまうので、やっぱゴロゴロと刻む方が好き。頑張って刻んで。


野菜も刻む。みじん切り。タケノコはデカくても美味い。
あんま使わんけど、フードプロセッサーとかでやるのもアリかも!!

まずは野菜を炒める。
にんにく、生姜、人参、タマネギ、ネギ、タケノコ、椎茸をじっくり炒める。
ここでしっかりタマネギを炒めると美味い
(が、フライドオニオンをいれて省略するのもアリ)

野菜がよーく炒まったら肉を少しずつ加えて炒める。
少量なら綺麗にできるかもだけど、この分量だと肉から水分がでて炒め煮みたいになっちまう。仕方ない。

で、いい具合になってきたらスパイスと砂糖をいれて更に炒める。
砂糖を溶かしつつ柔らかく。

火が入ってきたら烏龍茶の茶葉を1P、紹興酒、を加えて煮込む。
ぐつぐつフツフツ。

烏龍茶煮とか、紅茶豚的な感じでやってるけど、無ければ無いでいいんだけどこれ美味いよ。茶って昆布的な旨味だからね。
実は緑茶でも合う。きっとほうじ茶でも合う。

八角はこのくらいのタイミングで入れると混ぜて割れてバラバラになることが少ない。

醤油や塩気をいれる前にしっかり煮込む。
この状態で30分くらいは煮込んで欲しい。柔らかくなるよ~

で、ひとつ食べて柔らかくなってきてたら醤油とオイスターソースと豆鼓醤を加え更に煮込む。
甘辛く米の進む味に仕立てる。

焦げ付かないように要注意。

好みで茹で卵を加えて合わせる。
半熟卵でやったけど、ウズラ卵もいいし、しっかり固ゆで玉子ってのも良い!

思うにルーローハンはそのままだと味見が難しいので、ごはんと一緒に味見するのが良い。
そうすると明確になってくる。

これでウマけりゃヨシ!
甘味が弱ければみりんや蜂蜜
塩気が足りなけりゃ醤油。
旨味が欲しけりゃオイスターソース。シンプル。

で、ごはんにどーーーんと盛るんです。
いい色だねえ~~

添え物は小松菜の茹でたの、人参のライムナムル、白髪ネギ。
綺麗だ!!

想定より玉子に火がはいっちまったけど美味いのでヨシ!

甘くて塩っぱくて旨くてウマい!!

あんまし使わないけど、ウマいって表記にしたい味。
なんだろ、雑味が少ない味。
レトルトカレーとかに近い美味しさ。
今回は烏龍茶や八角をいれたので癖が少しあるけど、それにしてもみんな好きな味。


ちなみに人参のナムルは細切りして、塩もみして搾ってライム果汁とゴマ油、ゴマで和えました。
さっぱり美味い、合うね~~

・中華ちまきの作り方

さて、後編です。
このルーローハンの肉を取っておいて、中華ちまきを作る話。

自分の誕生日に自分で料理をするのもなんだか妙かもしれないけど、自分の好きな物を自由にマイ・ペースに作る。
それもいいじゃないか。

数年前にちまき欲に駆られた時の備忘録もあるので、参考にどうぞ。
分量や作り方に差はありますが、それも含めて好みいい感じにどうぞ。


とにかくちまき作りは面倒で工程の多い品なんで、少しでもハードルを下げたいってのと、ルーローハンも面倒だから一石二鳥っぽさを大事にしたい。

それに、しっかり煮込んで味の染み染みな肉がはいったちまきうめえんだ~
たまらんぜ。

・材料

ルーローハンの肉400g
人参1本
タケノコ100g
椎茸2個
干しエビ少々
ウズラ卵 個数分

もち米3合
うるち米1.5合

紹興酒50
水40
醤油30
鶏がらスープの素 少々
ゴマ油 30g
五香粉 あれば少々

そんで、相も変わらず自分の為の備忘録なんで、材料はテキトーです。
無ければ無いで良い感じに工夫してや。

・作り方

もち米は3時間以上浸水、うるち米は30分以上浸水させ、ザル上げする。

野菜を刻む。
レタスの茎が残ってたのでいれた。けっこう自由につくっていい。

じっくり炒めて、しっかり火をいれる。
油は多めがいい、米がくっつかないようにね。

米をいれて炒める。
くっつきやすいので油を表面にコーティングしつつ、割れないように優しく混ぜ合わせる。

こんな感じ。
少しずつ透き通ってくる。可愛い。
弱火でやって、焦げ付きそうになったら火をとめてもいい。

ルーローハンの肉と紹興酒、水100ccをいれて合わせて炊く。
水は数回に分けて入れるのが吉。

崩して、混ぜ込んで均一にしていく。

べたつくので混ぜすぎないようにしつつ、鍋肌にくっつかないようにこそげる。
水を数回に分けて足す。鍋肌から足すと剝がれやすくていいよ。

こんな感じでOK
芯が残ってる状態が正解!

少しとってレンチンでもして味見。
醤油と鶏がらスープの素と五香粉を足した。

で、詰めていく。

竹皮はとにかく水に漬ける!以上!!
30分はかかるのでじっくりね!!

で、使う時はよく拭いて米が接触する面にゴマ油を塗りつけてから巻く。
巻き方は動画等で見てください。
低めの三角錐を作る感じ。

一個ずつにウズラ卵をいれるのいいよね。

今回は平均160gくらいで14個できました!
が、大きくすると一個250gくらいできるし、100gくらいもできる実感アリ。

しっかりギュッと押して詰めるのが大事です。
これを緩くすると、まず巻きにくいし、食べにくい。

こんな感じでサイズにばらつきはあれど完成。
結び方もどっかに乗ってるでしょ。これは説明するのパス。

で、むわむわの強火で30~50分蒸す。
100gなら25分でヨシ、250gなら40分。

しっかり蒸らすのよ。なるたけちまきが重ならないようにね。

蒸し上がり!!

でーーーん!!
ハッピーバースデートゥーミー!!
家で一番でかい沖縄のやちむん(焼き物)に盛る。
ちゅらさよ~

凛々しい見た目をしておる。
結ぶのに慣れてるのに関しては、ボーイスカウトをやっていてよかったと思う。

御開帳!!いでよ!!
うっひゃひゃひゃひゃ!!
素晴らしい蒸し上がりじゃねえか!!
しっかり米が膨らんでる。
竹皮の香りもしっかり染みてる。

もち米100%じゃないので米の粒感はしっかり残ってるし、野菜の旨味もしっかり、ルーローハンの肉を使ってるので肉自体がしっかり甘辛くて米との濃淡があっていい。

この絶妙な潰れ具合と一体感が好きなんだよなぁ。
とにかくご馳走だ。

ちなみにこの日の献立は
中華ちまき
ムース―ロー
トマトサラダ
あさりスープ

派手さは無いけどいいんです。
自分で祝う時は食べたい物をじっくりとね。

ムースーローは生のきくらげが手に入ったんでね。美味いよ~
祝い事だから岩井のゴマ油を贅沢に使ってこさえた。
香ばしい~


・おわりに

食べたい物を食べたい時に好きなように食べる。
これ以上ない贅沢。

それと、僕は誰にも邪魔されずに自分の好きな物をじっくり作るのが好きなんだ。
井之頭五郎みたいなもんだよ、きっと。

そういう人間でありたい。

さて、なんか誕生日とかはアレ、目標とか聞かれるけどそんなもん無い。
美味しく楽しく元気よく、死ぬまで生きよう。




夏が終わりそうだね~




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マツダミキヲ 料理人
最後まで読んでいただきありがとうございます。 どこまでも美味しい料理の為に使わせてもらいます。 リクエストあればぜひ!