小さな成功を積み重ね続けた先に見えた人生(30代・男性)
1. 学生時代
1) 周囲と距離を置く小中高校生時代
小中高校生の頃は、クラスの中でおとなしく、自己主張もできないし、周りの人にあまり興味を持たない日々を過ごしていた。いつかちゃんとやるようになれば、今よりも環境は良くなると信じて、プレーステーションでのゲームに明け暮れる日々だった。学校の周りに合わせないといけないような雰囲気や抑圧されている感じがとても嫌だった。
2) インカレサークルの立ち上げ
大学生になるとサークルで好きな趣味を見つけ、企画のリーダーを任されるようになり、次第に人生が楽しくなってきた。自分でどこまでできるのか挑戦してみたくなって、インカレサークルを立ち上げた。イベントの立ち上げに50万円程度の予算を立てていたのだが、直前に会場の関係で予算が100万円に上がってしまった。必死で集客するも20万円近い赤字を1人で被ることになった。自分のために集まってくれたメンバーも疲れ果て、想像していたよりも辛い状況に気持ちがやられそうになる。なんでこんなにうまくいかないんだろうと悲しかったが、近くで支えてくれる運営メンバーのおかげで最後まで頑張れた。
リーダーはチームのためにもお客さんのためにも強くならないといけない、ととても悔しい思いをした。
2. 新卒時代
1) 充実した社会人生活だったが・・
学生時代に苦労していたおかげもあって、社会人生活は順調だった。3年目にもなると仕事にも慣れ、自分である程度回せるようになってきた。プライベートも充実していたが、本当にこのままで一生を終えていいのか、と不安になった。学生の頃のように本気で、好きで取り組めていることは今あるのか、と悶々とする日々を過ごしていた。
そんな頃に別の部署の先輩と出会い、プライベートでもご一緒させていただく機会が増えた。彼は転職を経験し社会人大学も卒業しているスゴい人だった。社会人としての心構えや生き方など多くのことを学ばせていただいた。
そんな彼のもとでプロジェクトを進めたりするのは楽しかったが、今後のキャリアのために、自分も大学院に通おうと決めた。昔から興味があった経営や事業開発について学び、より大きな影響を社会に与えたいと考えるようになっていた。
2) 海外大学院への挑戦
目指したのは海外の大学院で、TOEFLやGMATという試験への合格が必要となる。それから1年間寝る間も惜しんで、10分以上の隙間時間があれば全て英語の勉強に費やすことにした。
TOEFLではリーディングだけではなく、スピーキングなどの総合的なスキルが必要になるため、結果が出るまでには時間がかかることは覚悟していた。テストの受講も3万円くらいと高額なので、一生懸命勉強して1年後にテストを受験した。
このTOEFLは120点満点のテストである。最終目標の110点は難しいが100点は取れるだろうと思って挑んだ結果は約80点。せっかく頑張ってきたのに、目標とは遠いスコアだったことがとても悔しかった。
気持ちは大きく沈み、英語の勉強をまた頑張るエネルギーは残っていなかった。憧れていた海外留学は断念し、日本国内でできることを探さないといけないと、呆然とした日々を過ごしていた…。
3. ターニングポイント
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