五輪選手「衛藤昂」の栄光と挫折
1. 「最大の負け試合」私は小学3年生から陸上競技を始め、2016年にはリオ五輪、2021年には東京五輪に出場しました。30年の人生のうち3分の2を競技に費やし、人生における最高の瞬間も最大の失敗もすべて競技を通じて経験してきました。
長い競技人生の中での最大の失敗は、高校1年時のインターハイ地区予選であったと感じています。客観的に見れば、「無名の選手が記録を残せずに終わった」ただそれだけの試合ではあるのですが、自身の意識を変えアスリートとしての礎を作り上げるきっかけとなった