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うつわのおはなし

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写真日記 ~小春日和の青山さんぽ~

写真日記 ~小春日和の青山さんぽ~

■ 2024.11.17 にちようび

こよみの上ではすでに冬。
七十二候では、『地始凍(ち はじめてこおる)』も過ぎ、『金盞香(きんせんか さく)』に入りました。
金盞とは、水仙のことだそう。水仙といえば、冬の花の代表選手のように思いますけれど、もうその花が「香」という候になったのですね。(香ると書いて“咲く”!)
今日はそんなイメージとは程遠く、ぽかぽかすぎる小春日和でした。

そのような陽気

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こよみだより×和菓子のおはなし×うつわのおはなし ~今右衛門 東京店にて亥の子餅を~

こよみだより×和菓子のおはなし×うつわのおはなし ~今右衛門 東京店にて亥の子餅を~

こよみだより

2024.11.7
今日は、二十四節気の「立冬」入り。こよみの上では、いよいよ冬の始まりです。
今年は夏の名残が長く、10月に入っても汗ばむ日が続きましたが、現在は朝晩の冷え込みが感じられるようになりました。
私の住む町でも、木々の葉が ひらり ひらりと舞い落ちて、秋から冬への移り変わりを感じさせます。
季節はめぐり、確かに冬が近づいてきているのですね。

そして今日は、「亥の子」

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都内うつわめぐり④ 〜柿傳ギャラリー〜 

都内うつわめぐり④ 〜柿傳ギャラリー〜 

先月、都内の美術館やギャラリーへ、うつわめぐりにで出かけました。
その記録も、今回でやっと4回目。

今回は「柿傳ギャラリー」です。

うつわ好き素人が綴る感想文です。
よろしければお付き合いください。

柿傳ギャラリー

柿傳ギャラリーは、JR新宿駅から徒歩1分という立地に建つビルの地下にある。

ギャラリーの母体である『京懐石 柿傳』は、同ビルの6階〜9階にあり、本格的な設えのもと、“正当な”

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都内うつわめぐり③ ~戸栗美術館へ~

都内うつわめぐり③ ~戸栗美術館へ~

うつわ好きの私は、都内の美術館などへ「うつわめぐり」に出かけました。
その感想などを、夏休みの宿題みたいな気分で記録し始めたのですが、もう9月に入ってしまいました… 。でもめげずに続けたいと思います。

今回は3回目。戸栗美術館です。

うつわ好き素人が綴る感想文です。もしよろしければお付き合いください。

戸栗美術館

戸栗美術館は、渋谷区松濤の閑静な住宅街にある。JRの最寄り駅は 渋谷だけれど

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都内うつわめぐり② ~出光美術館へ~

都内うつわめぐり② ~出光美術館へ~

うつわ好きの私はこの夏、照りつける太陽もなんのその、都内の美術館などへ「うつわめぐり」に出かけました。
夏休みの宿題的な感覚で、その記録をしています。

今日はその2回目。出光美術館です。

うつわ好き素人が綴るエッセイです。もちろん、感想は私の個人的なものです。加えて会期は終了しています…。
また、会場内で写真は撮れませんので、美術館のホームページにあるものについてはリンクで作品をご紹介していま

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都内うつわめぐり① 〜日本民藝館へ ~

都内うつわめぐり① 〜日本民藝館へ ~

うつわ好きの私は今回、都内の美術館などへ「うつわめぐり」に出かけてみることにしました。
といっても、訪れたのはたった4ヵ所ですけれど…ちょうど行きたいと思っていた展覧会が同時期に開催、しかも私の夏休み期間中と重なっていましたので、数日間でめぐりました。
ここに、私なりの記録を残しておきたいと思います。

館内の撮影は ほぼ禁止されているため、写真はあまりありません。

うつわ好き素人が綴るエッセイ

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真夏の九州うつわ旅・5日目(その3) ~バイバイ九州、また来年。~

真夏の九州うつわ旅・5日目(その3) ~バイバイ九州、また来年。~

8月に4泊5日で九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしてきました。

最終日・5日目に訪ねた小鹿田焼の里についてはこちらです。

このうつわ旅の記録も、やっとこれで最終回。
今回は、最終日の夜ごはんの記録をして、その後 “あとがきみたいなもの“ を綴ります。

❑ 5日目:8月12日 晴れときどき曇り

この旅行も最終日の夕刻となる。

台風6号が九州に向かうタイミングと重なって、一時は行け

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真夏の九州うつわ旅・5日目(その2) ~いとしの小鹿田へ~

真夏の九州うつわ旅・5日目(その2) ~いとしの小鹿田へ~

肌寒ささえ感じる頃になりましたが... 「”真夏の” 九州うつわ旅」の記録を続けています。

4泊5日の最終日。小鹿田に行くことにした経緯はこちら。

今回はやっと、小鹿田焼の里に入ります。

❑ 5日目:8月12日 晴れときどき曇り

この旅行最終日。
私なりに深い思いを抱えて小鹿田焼の里へ向かった。

小鹿田焼きの里は、大分県日田市の深い山あいにある。急な斜面の川沿いに並ぶ、13軒の家からなる

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真夏の九州うつわ旅・4日目(その2) ~うつくしき 李荘窯の世界へ~

真夏の九州うつわ旅・4日目(その2) ~うつくしき 李荘窯の世界へ~

8月に九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしています。
季節はめぐり、10月の声を聞くというのに “真夏の” 記録をまだ終えずにいることを 情けなくも思いますけれど… めげずに続けてまいります!

旅の4日目は、朝から「九州陶磁文化館」を訪ね、午後は「福泉窯」の作業場を見学させて頂きました。

その後はまた、愛する有田焼の窯元を訪ねます。

❑ 4日目:8月11日 晴れ!

佐賀県の有田町に

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真夏の九州うつわ旅・4日目(その1) ~大人気、福泉窯に潜入!~

真夏の九州うつわ旅・4日目(その1) ~大人気、福泉窯に潜入!~

夏休みに九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしています。

3日目は心のふるさと・佐賀県の有田町に入り、定宿のILHAさんに宿泊しました。

4日目は、あらためて有田焼を学ぶ1日となりました。

❑ 4日目:8月11日 晴れ!

この旅行、4日目にしてはじめて朝から晴れた。とても暑いけれど、気持ちがよい。

午前中は、ともに旅する親友チャルと別行動を。
いくら趣味があうからって、行きたい場所

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真夏の九州うつわ旅・3日目(その3) ~ただいま、有田。麗しの今右衛門窯~

真夏の九州うつわ旅・3日目(その3) ~ただいま、有田。麗しの今右衛門窯~

九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしています。

3日目。唐津駅近辺をたのしんだあとは、奥唐津の「櫨ノ谷窯」を訪ねました。

そして今日の宿泊地、有田に入ります。

❑ 8月10日 雨が降ったりやんだり

奥唐津でしっとりと櫨ノ谷窯を見学したあと、私たちが向かったのは次なる宿泊地、有田。

雨はやんでいるけれど、どんよりした雲がたちこめている。
それでも、「ああ、有田に帰ってきたんだ」とい

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真夏の九州うつわ旅・3日目(その2) ~櫨ノ谷窯にて しずかなる祈りを~

真夏の九州うつわ旅・3日目(その2) ~櫨ノ谷窯にて しずかなる祈りを~

8月に九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしています。

台風6号が峠を越えた3日目。唐津駅近郊をあとにしたところまでの記録はこちらです。

そのあとは、たいせつな窯元に向かいました。 

❑ 8月10日 曇りときどき晴れ、ときどき雨

今日はどうしても行きたい窯元があった。

唐津駅近郊をあとにして、私たちが向かったのは「櫨ノ谷窯」。
住所でいうと伊万里市だけれど、「奥唐津」とよばれる山深

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真夏の九州うつわ旅・3日目(その1) ~洋々閣をあとにして~

真夏の九州うつわ旅・3日目(その1) ~洋々閣をあとにして~

夏休みに九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしています。

2日目は唐津の老舗旅館「洋々閣」さんに宿泊しました。朝起きるまでの様子はこちら。

今回は、3日目の朝食からの記録です。

❑ 3日目:8月10日 曇りときどき雨、ときどき晴れ

台風は峠を越えた。時折吹く風は、朝起きてから徐々に弱くなっている。
雨は降ったりやんだり。

朝食はおだやかにできて良かった。

おだやかではあるけれど…

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真夏の九州うつわ旅・2日目(その1) ~やわらかな時空窯~

真夏の九州うつわ旅・2日目(その1) ~やわらかな時空窯~

8月8日~12日の日程で九州北部をめぐった「九州うつわ旅」の記録をしています。

1日目は唐津を満喫し、福岡・天神に宿泊しました。1日目のおわりの記録はこちらです。

この旅は、台風6号が九州に近づく中、迷った末に決行しました。迷走を重ねた6号ですが、この日、私たちの旅行の2日目の夜半に、最も接近することとなります。

ですので2日目は、無理なくおとなしめに過ごすこととなりました。

今回はその2

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