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第46話 部内報完成
村田「届いたよー」
TK「お、いい感じすねー!」
座談会の収録から約一ヶ月、ついに部内報が届いた
初めて自分がこの世に作り出したプロダクト
上司の竹尾課長がまるで仕事をしないタイプだったおかげで、ほぼ全て自分の監修でやり遂げることが出来た
(これがみんなの手元に届くかと思ったら、ドキドキやなー)
TK「これって各拠点には、こっちから送るんでしたっけ?」
村田「いや、直接
第45話 若手座談会本番 後編
TK「そろそろぶっ込んで行きたいんで、職場の良いところ悪いところというテーマいきますか」
橋元「悪いところ?そんなもん、空調に決まってるやろ(笑)」
TK「空調?(笑)」
橋元「言うとくけど、姫路工場終わってるからな。コスト削減かなんか知らんけど、アホみたいに安普請で事務所作ったから、まだ新築やのに最悪やぞ。夏暑いわ、冬寒いわ。空調効かへんわ。終わっとる」
TK「あー、それは聞いた
第44話若手座談会本番 前編
「おはようございます。お世話になります。本日はよろしくお願いします」
7階のエレベーターホールで、チャンスジェネレーションの社長と挨拶をした。
そのまま本日の座談会の会場である701会議室に案内をする
最大12名程度の小さな会議室だ
「では、今から色々と準備いたしますので、9:30ちょっと前くらいにお集まりください」
大きな手提げ鞄を二つ、足元に下ろしながらベートベン
第43話 若手座談会の朝
この日は朝からワクワクしていた。
自分が企画した若手座談会取材日である。
いつもより少し早く乗った地下鉄御堂筋線は若干空いていたが、そんなことより朝から始まる座談会のことで頭が一杯だった。
淀屋橋の本社に着いたのは8時ちょうど。
当然、部署の人間は誰一人来ていなかったが、福徳本部長は席に座っていた。
TK「おはようごさいます。」
福徳「はい、おはようさん。今日は早いな」
第42話 ベートベン
(ベートベンみたいな髪型やったなぁ)
零細広告代理店のチャンスジェネレーションとの打ち合わせを終えた後のエレベーター内での素直な感想だ
部内報の新しい構成と企画について詰めたいということを代理店に伝えると、社長自ら本社まで足を運んでくれた
その社長の髪型が、意識してんのか?ってくらいベートベンだったわけだ
その風貌が気になりながらも、打ち合わせは終始社長から大絶賛を浴びる
第41話 座談会企画
アンケートの集計結果を配信してから1週間後
TK工房はメールを打っていた
宛先は金山舞。子会社に新しく採用された、やり手女子である。
部内報の新特集の一つ、若手座談会への参加を打診するもので、金山以外には同期の古瀬、一つ上の橋元と島村にも同内容を既に送信していた。
実は、アンケート集計結果を全員配信した翌日、また本社で陽川とばったり会い、そこでこんな会話がなされたのである
第40話アンケート集計
アンケート回答期限の1週間が過ぎた
同期の古瀬の協力もあり
なんとか工場勤務の近い先輩には回答してもらえたものの最終的に集まった数は12
対象者は300人近くいるはずなのに、この程度の回答率ということは、余程この部内報が社員にとって、どうでも良い位置付けなんだろう
やる気がなくなるよりむしろ更に湧いてきた
(つまり俺が好き放題にやっても良いわけやな。会社の金で好きに作
第38話アンケートと意外な反応
「うん、まぁこれで配信してみて」
作ったアンケートを竹尾課長に持って行くとあっさりと承認され、拍子抜けするTK工房
「メーリスの送り方教えて貰えますか?」
「あぁ、アドレス帳で検索出来るよ。industrialって打ってみ」
「あ、出てきました。これですかね?」
「うん。それ」
本文にアンケートの背景を記載し、アンケート添付してメールを送信した
「どれくら
第39話 工場の生産課長
『カラー化なんて大反対です。現場感が無さすぎる。廃刊を希望します』
な、なんじゃこいつ!?
どこかでポジティブに受け入れられると思っていたアンケートは、一発目からカウンターパンチを食らった
さらに文章はこう続く
『工場現場では日々1円でもコストダウンしようと皆、必死で頭を使い、それこそ血の滲むような努力しています。そんな中で、こんな意味のない読み物を軽いノリでカラーにして何
第35話本部長の意向
「福徳さん、ちょっとお時間よろしいでしょうか?」
「いいよ。どうしたの?」
「部内報についてご相談させてください」
昼一番に本部長の福徳に相談を持ちかけた。
午前中に陽川からボロクソに言われ、廃刊を勧められてしまった部内報
TK工房にとって、初担当の仕事
そしてやる気があっただけに、何とか良いものに生まれ変わらせたいという想いが強かった
TK工房「部内報を
第33話 部内報作成
部内報の冊子は、白黒10ページほどで出来ている。
四半期ごとの発行で、配布対象者は、産業部品部に所属する7ビジネスチームとそれらの製品を生産している工場、及び、販売子会社のフォースインダストリーと、デイリーフォースダイアモンドになるため、ざっと300人程度になる。
冊子のデザインは、チャンスジェネレーションという地元の広告代理店に毎回依頼しており、印刷は、畑中印刷に毎回依頼しているとの