91○ 1/30 書き下ろし「無意味」
「無意味」
いくらでも延びる
延ばした所で
今が薄くなったり
意味がなくなったりするわけではない
同じ景色を
同じ日常を
生まれた時にあった額縁
季節が移ろい
人が交わっていく中
流れていく作品を見ずに
手が震え
皺だらけの手になっても
角度のズレを直すだけの人生
その時の私を
延滞し続けた私は
明日という妄想に囚われ
取り巻く全てと
私の意味を失ってきたことに
灰と化して
やっと気付いた
***
黄赤青(きせきせい)
「無意味」
いくらでも延びる
延ばした所で
今が薄くなったり
意味がなくなったりするわけではない
同じ景色を
同じ日常を
生まれた時にあった額縁
季節が移ろい
人が交わっていく中
流れていく作品を見ずに
手が震え
皺だらけの手になっても
角度のズレを直すだけの人生
その時の私を
延滞し続けた私は
明日という妄想に囚われ
取り巻く全てと
私の意味を失ってきたことに
灰と化して
やっと気付いた
***
黄赤青(きせきせい)