【小説】あかねいろー第2部ー 77)僕らは、僕らだけでラグビーをやっているのではない
「明日の朝ってなあ」
浅岡が、みんなの頭に去来していた言葉をいう。
「まあ、もらったもの食べながら考えようぜ」
そう言って、コンビニの袋や緑屋のパックを漁る。
「意気込みって言うけど、何話すよ」
小道が現実的なことを持ち出す。
「普通に、俺が出ていって、相手のこと、その相手を必ず倒します、みんな見にきてくれ、でいいんじゃないの」
割り箸を口で割って、その箸をもち、焼きそばに差し込みながら一太がいう。
「でもさ、これって、本気でチャンスなんじゃないかな」
すでに着替えも終えて