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自由律俳句

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記事一覧

【自由律俳句】人は何粒からそれを明太子と呼ぶのだろう

【自由律俳句】人は何粒からそれを明太子と呼ぶのだろう

そらビールっしょ、みたいな顔で座っている

なんか頼んどくわと言われ心強くトイレへ

形式的に敬語は使われてるが

赤子はどこ行っても寝とる 551は長蛇

警備員は汗かきながら制止とGOとを繰り返す

ぬるなっていくビールが時をゆくりに感じさす

1週間後の日曜日祖母は甲子園に 青天たれ

1人また1人と並ぶところの誤りに気付く

待受画面はブルーノ・マーズ

思ってた顔を希釈したような顔だった

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【自由律俳句】リステリンの地中海のような青さが揺らぐ朝

【自由律俳句】リステリンの地中海のような青さが揺らぐ朝

5月に聴いている音楽✨🎶

End Of An Era/Dua Lipa 🌊

家主のテーマ/家主 🏠

Spring/Monomi twins ☘️

Dive/Olivia Dean 💜

ぶぎ・ばく・べいびー/小沢健二&スチャダラパー 🎧

アイミル/中村佳穂 🏵️

くりかえし/マコトコンドウ 🔁

透明/Laura Day Romance 🫧

5月10日の気持ち

毎日

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【自由律俳句】夢の中で止めたアラームが鳴り止まないっ

【自由律俳句】夢の中で止めたアラームが鳴り止まないっ

🎧この4月聞いていた曲リスト

Traveling/宇多田ヒカル

恋しい日々/カネコアヤノ

bad/wave to earth

Safer/Tyla

Connect/Vampire Weekend

もうけもん/MONO NO AWARE

Magnetic/ILLIT

Love Me/Erez Zobary

I'm Back/girl in red

Norman fucking

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【自由律俳句】この先の展開を知った上で泣いてるやん

【自由律俳句】この先の展開を知った上で泣いてるやん

若いカップルの会話に薄いミルクボーイ
生意気にも表参道を一本入った道を歩いていた。「落ちた金木犀はもう、ヤニみてえだな〜」と頭の中で納言の幸を召喚してみたり、一人は一人で楽しい。その目の前を歩くカップル(最近は自分より年下のカップルが増えた!)が、
👨「地図ではここにあるって書いてるよ」
👩「無いじゃん!え、待ってこの後ろ?(ファミマの看板を発見)」
👨「ほらやっぱあんじゃん!」
👩「ほな

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【自由律俳句】天気のバリエーションは少ないと思う

【自由律俳句】天気のバリエーションは少ないと思う

サビの入りでカーナビが喋った

瞬間を共にしたという事実を引き延ばす

水色の習慣は僕にも馴染み始める

言わないでおいた1語が生焼けで気持ち悪い

よく噛んで食べれば良かった

天気のバリエーションは少ないと思う

言い間違いに笑い、話は溶けた

迎車や回送が解らない不憫な後ろ姿

湯船から溢れたお湯の行方を見てる

ワインのぬるさはかなり飲酒

Airbnbでしか通らない道々をゆく

「千鳥よ

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【自由律俳句】無理して食うクレープうまいとかじゃない

【自由律俳句】無理して食うクレープうまいとかじゃない

ビッグ愛!1枚目の画像について
第二の故郷・多摩センターでの角舘健悟
薄暮のClimax Night..
そこはParaiso..
写真まで撮ってもらえた..

【自由律俳句】これ外?中?を経て虫では無いと判明

【自由律俳句】これ外?中?を経て虫では無いと判明

骨折の原因第1位は重力

ウケると思ったとこで普通の相槌が来た

それゆえに感情の着地でグネった

ムカつく人も明日には知らない人に戻る街で

古い本の霧の晴れゆく描写に潤む心

サンマルクの匂いは偉くなった心地する

自転車のっびゅーんっびゅーん事故のもと

ふざける写真見て気持ちやや遠のく

きゃいらしい靴には見事な手入れ

音にはめる心地よさを知ってしまった

ギャルの餓鬼にも正装

この

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【自由律俳句】緊張と歯間リゾットにパセリは要らない

【自由律俳句】緊張と歯間リゾットにパセリは要らない

忘却は逃避とは違うと言って

ヨッ!と伸ばして届く吊り革

目の中に光 サムギョプサルまでは400m

しわしわのローファー 片手には格安のマテ茶

サーモグラフィー真っ青で爆笑

UFOとアザラシのタイマーが新喜劇を鑑賞

天気の話した親子 2分後には昏睡

この感動は炭火の香りかタレの薫りか

今じゃないすっこんでろ思い出くん

鏡には無数の埃 無数というのは還って一つ

パーカーのことフーデ

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【自由律俳句】うわー、ここは本当に愛で溢れています

【自由律俳句】うわー、ここは本当に愛で溢れています

体力が落ちてきたという話

目についたゴミを取る刹那悪魔的な顔

見た目は中身以上に残酷に歳を食う

山手線のはありません

昼寝の中で行った国ランチ前の雑誌ネパール

雨上がりの墓石が輝く住宅街にての疾走

神経質な木々と図太い影との信頼関係

曇ってきたのか夕方なのか分かりたくもない

図書館の路地にタバスコのやうな痺れ

ここに爪がある理由

一歩進めば森 木だけを見続けたリップの真紅

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【自由律俳句】この時間帯ならとカバンを置いた

【自由律俳句】この時間帯ならとカバンを置いた

友達の住む駅で友達に会わなかった

この時間帯ならとカバンを置いた

一体いつ何時(なんどき)に女性専用車両なんだ

本心産まれの小嘘で乗り切った

他人の怪我の話をしたランチタイム

靴下からタイ料理の匂いがした

手のやり場に困った時にだけするマッサージ

鈍臭いだけの三秒半

急遽語尾に添えた「っす」は功を奏すか

関西弁に釣られて出た錆

蒸発したコーヒーは印を残した

言葉のあや跳びで遊

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【自由律俳句】一瞬迷って外で待ってもらった

【自由律俳句】一瞬迷って外で待ってもらった

残り12時間のところから一日は始まった

八百屋を一周して出て行った

チタニウムや言われましても

気にする人は気にするに終始する会話

もう半月になっている

レジ袋に金は払わない強い意志

長期戦になるとみてホットコーヒーを選ぶ

メイクを変えたんじゃ無い?と言われたが

前回来た時は楽しい予定だった

答えの自明な腹痛にも頭は悩ませ

ラブホの看板見ながら締めたネクタイ

家では関西弁と言

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深刻な咳に変わった

深刻な咳に変わった

ついてこない犬の名を叫んでいる

雨の中革ジャンで走らない

テントにぶつかる2種類の雨音

探さずに出てくるのを待っている

ふくよかな人だと座れない

デジタル時計が僕の生まれた時刻を指す

鼻水が垂れているが垂らす他ない

紙袋に雨除けカバーが付かなかった

少年に着こなされた服たち

最近ミミズを見ていない

土産にもらったペンが書きやすい

落とした硬貨の行方を見ていた

この店唯一のア

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不味かったけど脂肪と糖でできていた

不味かったけど脂肪と糖でできていた

いつでもやめられる読書

ここでの空は晴れ

唯一の男だと気付く

紐一本が信頼の証

拳も見えた「夢語ろう」

陰影の動向を看守

腐った水で炊けた朱(あけ)

ビハインドでクローザー投入のような

スリッパに至る軌跡

かじったスコーンと隕石

名詞に至る考察

痛みが即ちベースライン

未知の有名と対峙

惑星と昆虫の明晰夢

冷たさの手柄

言葉はやうやう熟して

説明不可のがいねんを棄却

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