帯状疱疹

先日特に原因がなく肩が痛いと訴えた患者様が来院されました。

よくみてみると紅斑性の発疹が出ていました。

既に病院で診てもらっていたのですが帯状疱疹でした。

帯状疱疹とは水疱瘡ウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。

10歳までに90%が罹る水疱瘡ですが、症状は寛解しても消滅しきれずに神経節に潜り込んでしまいます。

私たちの免疫では免疫によって体内に潜んでいる水疱瘡ウイルスが悪さをすることはありませんが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると発症します。

一般的には 赤い発疹の出現→破れる→ただれる→カサブタ→はがれる→完治という流れで、一般的には 3週間から1ヶ月程度で改善すると言われています。

好発部位は体幹(胸〜背中)や顔(目の周り)です。

胸髄神経節と三叉神経第1枝の眼神経のレベルに出ますが、稀に足などにも出るそうです。(みたことはありませんが)

ここが重要で両側性や離れた場所に出現する場合は悪性腫瘍の疑いもあるそうなので注意です。

また帯状疱疹は脳卒中のリスクが上がるそうで、最大1.5倍(経過日数にもよるが大体)上がります。

さらに目の周囲(三叉神経の眼神経)に発疹が現れた場合には最大で3倍近く(5〜12週目)にも上がるデータがあるので、日々のチェックが必要となります。


中年以降は帯状疱疹後神経痛(帯状疱疹発症から 3か月以降)になりやすく、 痛みがなかなか引きません。

若年層に比べて傷ついた神経の回復が遅いからだと言われています。

今後投薬以外でも改善の方法があるかは調べていきますが、ストレス社会において、私たちもかからないとは言えませんので、参考までに…


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