諦めるとは明らかに見ること
私はよく、諦めが早いね、と言われる事がある。自分自身はとくに諦めが早いとは思ってないが、できれば無駄な努力はしたくない。
自分ができないことを認めるのも結構早い。
無理な土俵からはさっさと降りて、得意な人にお任せしたいと思う。
でも、以前の私はそう出来なかった。
指示や命令のほか、誰かの希望やお願いごとも含めて、依頼を受けると、何とかやり遂げようとする。ほぼ、反射的に。断ることはまずなかったし、なんなら快く引き受けていたと思う。
だから私は、人から頼りにされるようになり、それを維持する為にいつも頑張っていた。
無理難題にも答えようと頑張る私は、たいがい職場では信頼もされたし、ある意味利用もされた。
頼まれたことは断っていいわけないと思っていたのもあるし、だいたい私は断り方がわからなかった。
そんなわけで私はいつもエンジン全開でふかして走って来た。そしていつも疲れている。
もういいな。
最近やっと、身の程知らずはやめようと心から思うようになった。
実力とは身の程を弁えて、継続できること。
いま私は、利用にされないように、ちゃんと考えて、振る舞えるように練習中だ。
相手に不利なことや私の言いたいことだって、ちゃんと伝わる言い方を考えて伝える。
これも練習中だ。
その為に自分を明らかに見て
人の期待に応えられる自分を諦めて
ちょうどいい働き方、暮らし方をしたいと思っている。