集中力を極限まで高める方法①
こんにちは。
今日は集中力を極限まで高める方法をお話しします。
まず、みなさん誤解しているかもしれないのですが、集中力は自分自身で発揮するものだと思っていないでしょうか?
集中するぞー!と頑張って気合を込めても集中力は出せません。
集中集中。。。と心の中で唱えても集中力は出せません。
ドラゴンボールで界王拳を使うかのごとく集中力を自ら高められるわけではありません。
集中力は、自分の周囲の環境を整え、自分で自分の集中力を発揮できるよう条件を満たすことができた結果として、自然と自身の内側から湧き出るものです。
条件さえ満たすことができれば気合の有無にかかわらず、湯水のように湧き出ます。
そして、一旦集中力を発揮できる条件が揃えば、何の苦労もなく集中状態に入ることが可能です。
ゲームをしたり映画を見たりする時がその典型で、集中するぞ!と意気込まなくても自然と熱中しているんじゃないでしょうか?それと同じような感じです。
それでは、「集中力を高めるために何をすればいいのか」をお伝えする前に、そもそも集中力とは何なのかを知っていきましょう。
集中力とは具体的に何なのか?
鈴木祐さん著「ヤバい集中力」より引用して説明していきます。
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自己効力感、モチベーション管理能力、注意の持続力、セルフコントロール能力を用いた複雑なプロセスによって得られるもの。
一言で集中力と言っていますが、本来は一言で言い表せないような複雑怪奇なシステムなのです。
また、ヤバい集中力には集中力はある要素で構成されている。とあります。
それは
本能と理性です。
この二つの要素を知らずに集中力を完全に引き出すことはできません。
本能は脳でいうと辺縁系の部分です。600万年前という旧時代から人間に組み込まれたプログラムで、本能の命令には逆らうことはできません。圧倒的な瞬発力とパワーで一瞬にして私たちの意識を支配してしまいます。
本能の特徴としては
🔷省エネ
→具体的でわかりやすい対象を好み、抽象的で難解なものを避けようとする。原始の時代、安定して食物が見つからない時代において、いざという場面でエネルギーを使うことができるように、難解なものを避ける性質があります。
🔷原始時代の名残で、五感に訴えるものや、食べ物、性、暴力などに関して優先して意識を向けるようになっている
🔷情報の並列処理が大得意
→人に出会った瞬間に、その人の顔や体、声を認識して、その人物が誰かを判断し、過去にどんな会話をしたか?どんなキャラクターか?などの過去データを一瞬でサーチします。
🔷パワーが強い
→おいしそうな料理を見た時に意識を乗っ取られるまでの時間は、ほんの100分の1秒。気づいたら意識を持って行かれています。
というような特徴があります。圧倒的な力強さを感じますね…
まさに気難しく扱いづらいが、社長も一目置いてしまうほどの実力をもつ創業当初から在職している職人気質な(モンスター)超ベテランスタッフのよう。
対して理性は脳でいうと前頭前皮質の部分です。600万年前からある本能に対して、思考能力は20万年前から。基本的に古株の本能に新参者の理性は逆らうことはできません。
理性の特徴としては
🔷情報の直列処理を行うことができる
→調教師は情報の直列処理を行うことができますが並列処理に比べてスピードが劣ります。複数のデータを相互に繋ぎ合わせて、合理的な答えを出すことができます。
🔷エネルギー消費が多い
→反射的に反応する獣に対して、調教師は複数の情報についてあれこれと思いを巡らせる必要がある。脳のワーキングメモリに大きく依存するので、結論を出すまでに時間も手間もかかります。(ワーキングメモリとは、短期記憶を保つ脳の機能です)
🔷パワーが弱い
→上記の特性からもわかりますが、考えるのに時間がかかるし燃費も悪い…直接対決では本能には勝てません。
まさに新卒で採用されて様々なビジネススキルを学んでおり、科学的知見からアプローチして店舗の運営をロジカルに見るも、現場経験は乏しく実務においてはベテランにかなわない新人社員のよう。
以上の比較から
①新人社員(理性)ではベテランスタッフ(本能)に勝てない
②元々集中が得意な人は存在しない
となります。
でもそんな勝てない相手にどう立ち向かえばいいのか?
答えは簡単です。
立ち向かえないなら、ベテラン(本能)を反応させない環境をつくるか、ベテラン(本能)の圧倒的な能力を利用してやればいいのです。
具体的にどのようにすればいいのか?
その方法は次回…
またお会いしましょう。