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擬音語・擬態語の使いすぎ/頼りすぎ ~マンガ「うちのメイドがウザすぎる!」の場合

つばめの父「雲を抜けるとな、白い雲がバーーーッ!ってなってて、青い空がキーン!ってなって、太陽がカーッ!で、お父さんはポツーン!なんだけど、すっごい気持ちがいいんだ!」

マンガ「うちのメイドがウザすぎる!」(第4巻)


◆概要

【擬音語・擬態語の使いすぎ/頼りすぎ】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「うちのメイドがウザすぎる!」(第4巻)

▶1

本作の主人公は、ミーシャ(小2の女の子)。

ロシア人の血を引く絶世の美少女である。


物語冒頭、ミーシャのもとに1人の家政婦がやってきた。その名はつばめ(女性、28歳)。家事の腕前はプロ級だし、さらに、元自衛官ゆえに心身ともにタフという完璧超人だ。


▶2

ある日いろいろあって、

・Step1:父との関係に悩んでしまったミーシャ。

・Step2:そんなミーシャの繊細な心に寄り添うべく、つばめは優しく語りかけた「お嬢様、私の父の話をします。私の父は、私と同じく航空自衛官でした」


ここで回想シーンに入る。

・Step3:およそ20年前……つばめの父が大空を見上げている。

・Step4:父は笑顔で、幼いつばめに語りかけた「つばめ、空はいいぞ!雲を抜けるとな、白い雲がバーーーッ!ってなってて、青い空がキーン!ってなって、太陽がカーッ!で、お父さんはポツーン!なんだけど、すっごい気持ちがいいんだ!」


以上で回想シーンは終わり、

・Step5:再び、つばめがミーシャに語り始めた「語彙は残念でしたが……私は父のことが大好きでした」。


▶3

これ、「つばめがミーシャに寄り添い、優しく励ます」という心温まる名シーンである。

ところが……「おい、オヤジ!お前のセリフのせいで台無しだよ(笑)」「この人、本当に航空自衛官だったの?(笑)こんな語彙でまともに仕事ができていたの?(笑)」「擬音語だらけじゃん(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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