映画「少林寺木人拳」を三幕構成で分析する!!
本記事では、映画「少林寺木人拳」を取り上げます。
本記事全体のまとめ
※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですので、お好きな方でお読みくださいませ!
ストーリー
主人公の青年(作中では「小僧」などと呼ばれている)は、かつて何者かに殺された父の仇を討つべく、少林寺で修行に励んでいた。
ある日、小僧は洞窟に囚われていた怪しい男・ファユーと遭遇、彼からカンフーを教わる。
だがその後、じつはファユーは大悪党で、しかも父の仇だと判明。
秘術を修得した小僧はファユーと戦い、彼を圧倒するが……「仇敵といえどもあなたは師匠。殺したくはない。降服してほしい!」。しかしファユーは聞き入れず結局自滅、仇討ちは幕を閉じた。
各パートの出来事
▶第1幕(0-33分)
・主人公の青年(作中では名前が明かされず、「小僧」などと呼ばれている。以下「小僧」)は、口が不自由で言葉を話すことができぬらしい。
・彼はいま、少林寺でカンフーの修行に励んでいる。かつて何者かに殺された父の仇を討つためだ。だが修行開始から2年、いまだに基礎訓練ばかりの日々。小僧は焦っていた。
・そんなある日……小僧は偶然気づいた「寺の裏にある洞窟の中、見知らぬ男が両手を鎖で繋がれ囚われている!」。
・鎖で繋がれた男(ファユー)は小僧に言った「わしに奉仕すれば、カンフーを教えてやるぞ!」。小僧は喜ぶ。
▶第2幕前半(33-58分)
・こっそり酒を届けるなどしてファユーに尽くし、代わりにカンフーを教えてもらうという日々が始まった。
・小僧は寸暇を惜しんで自主練に励み、さらに近隣に住む尼僧からも目をかけられ、「蛇意八歩」なる術を教わった。小僧はぐんぐん強くなる。
・やがてファユーが言った「そろそろ『木人路』(少林寺の卒業試験。<ずらりと並んだ木製からくり人形が次々と仕掛けてくる攻撃を避けながら通路を進む>という課題)に挑戦する時期だろう」「木人路をクリアして少林寺を出たら、長春堂の主人に手紙を届けてくれ」。
・小僧は木人路に挑戦し、見事クリアした。少林寺の管長は「困った時にはリンクン大師を頼るべし」と言って、小僧を送り出してくれた。
▶第2幕後半(58-83分)
・少林寺を出た小僧は早速長春堂を訪問し、主人に手紙を渡した。
・その頃少林寺では……新たな術を編み出したファユーが鎖をちぎって脱走!ファユーは長春堂の主人を通じて以前の子分を集めると、かつて自分を捕まえた者・監禁した者に復讐を始めた(じつは彼は悪の組織のボス。カンフーの達人に3人がかりで捕縛され監禁されていたのだ!)。
・そんなある日、小僧とファユーがばったり遭遇。小僧は、容赦なく人を殺すファユーの残酷な本性を目の当たりにして戸惑う。
・その後、小僧はふとしたことから怪しい男(ウェン)と拳を交えた。そして惨敗し、自らの力不足を思い知った。彼は改めて修行を積むためにリンクン大師のもとへ。
▶第3幕(83-107分)
・一方、少林寺はファユーの凶行を止められずにいた。ということで小僧に秘術を伝授し、ファユーを討伐してもらうことになる。
・小僧は厳しい修行に励んだ。だが彼は、ファユーと戦うことを躊躇していた。何しろ悪人といえども相手は師匠なのだから!しかし……じつはファユーこそが父の仇だと明らかになる。小僧は叫んだ「人殺しめ!」(彼は仇を見つけるまで口を利かないという誓いを立てていたのだ)。
・小僧とファユーの戦いが始まる。秘術を修得した小僧はファユーを圧倒。そして「あなたを殺したくない。降服してほしい」と懇願した。だがファユーは聞く耳を持たず、結局自身の攻撃で自滅してしまった。こうして仇討ちは幕を閉じた。
---🌞---
関連
---🌞---
最新情報はTwitterで!
---🌞---
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)