【21年秋アニメ研究】「メガトン級ムサシ」の分析【1:鑑賞者の体験の分析】
※本記事では、2021年秋アニメ「メガトン級ムサシ」の第1話を分析します。
本記事全体のまとめ
※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですが、レポート形式の方が見やすいと思います。お勧めです!
鑑賞者の体験の分析
本話を鑑賞した複数のアニメファンの感想を整理・類型化した。本話が鑑賞者に対してどのような<体験>を提供したのかを把握するのが目的である。
▶コンセプト(王道的)
・いかにもロボットものらしい王道的な第1話。
・「ありきたり」「どこかで見たようなシーンや演出の連続」という気もするが、しかし「やはりロボットものはこうでなくちゃ!」という気持ちの方が強い。
▶構成(王道的)
・本話は、主人公らがロボットに搭乗し発進するシーンで終わる。これまたいかにもロボットものらしい王道的な構成である。
・敵とどのような戦いを繰り広げるのか、次話も見逃せない。
▶キャラ(王道的)
・<硬派で強くて熱血な主人公>、<主人公に匹敵する強者でありながらボケ役っぽい感じの巨漢キャラ>、そして<ちょっと嫌みな感じの知的クールキャラ>というキャラ配置も王道的だと感じた。
・目新しさはないものの、間違いなく面白くなるキャラ配置であり、安心感がある。
▶展開(えぐさ)
・大和は元の記憶を取り戻し、かくして宇宙人と戦うことを決意するわけだが……<生き延びさせるために記憶を奪い、戦わせるためにその記憶を戻す>というのは、考えてみればなかなかえぐい設定である。だってこれ、<死にたくなるほど辛い記憶をモチベーションにして、命を賭けて敵と戦え>ということなのだから。
・このえぐさがいい!
▶謎(記憶の取り扱い)
・本話のキーワードは<記憶>ではないだろうか。
・何しろ、【シェルターで暮らす人びとの記憶は改竄されている】、【戦わせるために、大和に記憶を戻す】、【大和と龍吾は<記憶転写>なる技術によって、ムサシの操縦を瞬時にマスターする】というように、要所要所で記憶にまつわるエピソードが登場するのだ。
・となると……色々と気になることがある。例えば、「大和は、本当に<元の記憶>を戻してもらえたのだろうか?じつはオブリビオンベイの面々こそが宇宙人であり、偽物の記憶を植え付けられ、いいようにコントロールされているのではないか?」。また、「大和とは違って、龍吾は元の記憶を回復していない。これは何かの伏線なのではあるまいか?」という具合である。気になる!
▶キャラ(キャラデザ)
・キャラデザが妙にかわいらしい。まるで子ども向けのアニメだ。ハードなストーリーに合っておらず、ちぐはぐな気がする。
・もしかすると、ストーリーがハードだからこそ、<鑑賞者が気楽に見られるように>という配慮から、敢えてかわいらしいキャラデザにしたのだろうか?それなら納得である。
関連記事(2021年秋アニメの研究)
▶「サクガン」の分析
▶「プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜」の分析
▶「180秒で君の耳を幸せにできるか?」の分析
▶「先輩がうざい後輩の話」の分析
▶「見える子ちゃん」の分析
▶「最果てのパラディン」の分析
▶「異世界食堂2」の分析
▶「プラチナエンド」の分析
続きはこちら!
---🌞---
関連
---🌞---
最新情報はTwitterで!
---🌞---
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)