【もうギリギリ！】最短の「妹」タイトルを考える★｜「妹」の研究（4）

100%ツールズ｜創作の技術

2019年4月16日 09:49

　妹である！

　兎にも角にも妹である！！

　本記事は、1975～2018年の44年間に刊行されたラノベの内、「妹」が付くタイトルをピックアップ★徹底分析する特集「『妹』の研究」の……第4回である！

※注：「『妹』が付くタイトル」とは、例えば以下のような作品を指します。

＜特集全体の目次＞

第1回：「妹」タイトルが2010年に爆発的に増加したのはなぜか？

第2回：目立ちたい？それならこのタイトルで決まり★

第3回：妹は万能！神にも魔王にも、廃ゲーマーにもなる★

第4回（本記事）：最短の「妹」タイトルを考える★

第5回：優れたタイトルをタイプ分け → タイトルを付ける際に役立つ図を作る（前編）

第6回：優れたタイトルをタイプ分け → タイトルを付ける際に役立つ図を作る（後編）

第1回からご覧になることをオススメします★

　それでは、早速分析を続けよう！

【分析⑧】「妹」が付くタイトルの文字数……そして最短タイトルへの挑戦★

清水「最少が4字で、最多が44字ですか」

三葉「そう！『妹もの』に目を惹くタイトルをつけようと思えば、これが1つの基準になるでしょう。すなわち！3字以下、もしくは45字以上のタイトル！」

清水「なるほど」

三葉「『45字以上』の方は、まぁ言葉をつなげていけばよいわけで、やろうと思えばいくらでも可能ですよね」

清水「確かに。……やろうと思えばね」

三葉「そこで、本記事では『3字以下』の方を考えてみましょう」

3字のタイトルを考える！

清水「『3字以下』ってきついですねぇ……『妹』で1字だから、残り2字か……」

三葉「例えば……『妹好き』ってのはどうでしょう？」

清水「ストレート！」

三葉「『我♥妹』とか」

清水「中国語風ですね」

三葉「『妹ラブ』」

清水「『妹がラブ』なんだか、『妹をラブ』なんだかわかりづらい」

三葉「『妹 de ラブ』かもしれませんね」

清水「いや、意味がわからないんですけど……」

三葉「そういえば、『新妹魔王の契約者』という人気シリーズがありますが……」

三葉「アレを真似て、『妹魔王』というタイトルはいかがです？」

清水「あー、悪くないかも！」

三葉『同様に、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』シリーズをリスペクトして『俺の妹』！」

清水「なるほど」

三葉「『妹さえいればいい。』シリーズに倣って、『妹さえ』！」

清水「『妹さえ』か……ふむ。味があってよいタイトルかも」

三葉「『（妹さえ）いればいい。』かと思いきや、『（妹さえ）いなければよかった』風のストーリーにすることで、意外性が生まれて話題になるかもしれません」

清水「ふーむ。3字でも案外といけるものですね」

三葉「人間諦めちゃいかんですよ」

清水「……ふむ」

三葉「漢字の『妹』ばかりではつまらないので、ひらがなやカタカナにも挑戦したいですね」

清水「いや、無理だろ……『いもうと』にしろ『イモート』にしろ、この時点で4字だし……」

三葉「『いも♥』とか」

清水「最早、『妹』タイトルではなくなってますよね……」

三葉「『いも（うと）』は？」

清水「……うん、6字ですね」

三葉「これは如何ともしがたいようだ」

清水「そりゃそうでしょうよ」

2字に挑戦★

三葉「よろしい！では2字に挑戦しましょう」

清水「攻めますね」

三葉「まずはシンプルに『妹♥』」

清水「ふむ。アリですね」

三葉「『妹よ』」

清水「月9のドラマにありましたね。和久井映見さんがかわいくてね」

三葉「それでは……

・『妹は』

・『妹が』

・『妹に』

・『妹と』

・『妹の』

・『妹を』

・『妹も』

・『妹で』

……さぁ、お好きなのをどうぞ！」

清水「うーむ……『妹と』は『よつばと！』を彷彿とさせますね。『＜よつばと！＞風のほのぼのストーリーを楽しめるのかな』なんて期待が膨らみます」

三葉「期待は裏切るものです。『妹と』は、強烈な近親相姦ものにしましょう」

清水「やめてください……」

三葉「続いて、

・『妹あ』

・『妹み』

・『妹ン』

なんていかがです？」

清水「一体なんですか、その『あ』『み』『ン』ってのは」

三葉「いや、特に意味はないんですがね。ただ意味深でしょ？」

清水「……絶対に読者に嫌われますよ、そういうの」

三葉「『ン』は小池一夫さんをリスペクトしています」

清水「確かに小池さんの文には『ん』を『ン』と書く特徴がありますが……小池さんはそんな無意味なところに『ン』を置いたりしない！」

三葉「あるいは、記号を入れるのもアリですよね」

清水「ほぉ」

三葉「すなわち……

・『妹！』

・『妹？』

・『妹♥』

・『妹★』

・『妹＋』

・『妹α』

……なんて具合です」

清水「あー、『妹？』はよいかも。表紙にでっかく『妹？』と書いてあったらかなり目を惹くように思います」

三葉「さらにまた、英字と組み合わせてみましょう。

・『妹A』

・『妹C』

・『妹Q』

・『妹X』

・『妹Z』」

清水「なるほど」

三葉「『妹A』は、中森明菜さんの『少女A』みたいですね」

清水「『妹X』や『妹Z』は実在しそうな響きがあります」

三葉「私のオススメは『妹Q』かな」

清水「んー……『ウルトラマンQ』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q』を想起しますね」

三葉「そう！『ウルトラマン、あるいはエヴァの新作かな？』なんて勘違いして手に取ってもらえることを期待して」

清水「いや、そんな勘違いする人はいないでしょ……」

最後の挑戦……1字！

三葉「それではお待ちかね！最後の挑戦！すなわち1字！」

清水「いや、挑戦っていうか、そのものズバリ『妹』しかないですよね」

三葉「そうか……」

清水「ええ、残念ながら」

三葉「そうすると、現時点で『妹』というタイトルのラノベは存在しないわけで、これは早い者勝ちですね！みんな急げ！」

清水「うーん……どうなんだろう、『妹』って。……まぁ、目立つことは目立つかもしれませんが……」

三葉「石原慎太郎さんに『弟』というヒット作がありますからね」

三葉「『妹』だってよい線いくのではないでしょうか？」

清水「いや、あれは作者が石原慎太郎さんだし、石原裕次郎さんを描いたという点で話題性もありました。必ずしもタイトルが秀逸だからヒットしたわけではないと思いますが……」

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