この<王道感>溢れるオープニングよ!!|【第1局:出会い】「咲-Saki-」に学ぶ
分析対象
あらすじ
分析メモ
<1>
物語冒頭、咲と和が道ですれ違う。その時、咲は心の中で声をあげる「うわー、きれいな子」。
……なんと、これが主人公・咲の第一声である!百合の波動を感じざるを得ない。
<2>
京太郎が、咲を強引に部室に連れていくところから物語が動き始める。
この【天才キャラは物語冒頭時点では受け身 → お調子者のせいで天才キャラの才能が知れ渡る】というのは、ちょくちょく見かける王道的な展開だと言えるだろう。
<3>
【女子高生(しかも美少女)が麻雀卓を囲んでいる】という絵面だけで笑えるものがある。ミスマッチの妙。面白すぎてずるい。
<4>
咲は麻雀が強い。しかし嫌い。
「なるほど。これは【強いが嫌いなキャラ】が【強くて好き】に変化していく物語なんだな」と予想がつく。王道感があっていい。
<5>
和が咲を追いかけるシーンで、和は傘もささずに全力疾走する。和がいかに真剣に麻雀に取り組んでいるかがわかる名シーンである。
【強いが嫌いな咲】と【大好きな和】の対比。
<6>
咲は、理不尽な家庭麻雀を通じて強くなったらしい。
【主人公の家には風変りな習慣・事情がある → そのせいで主人公は特殊な力を持つに至った】というのもまた、王道感溢れる設定である。
<7>
久は、観察眼や人心掌握術に長けているようだ。
彼女は、部活ものでたびたび見かける【実力ナンバー1ではない。またいつも飄々としており、時に頼りなく見える。しかしじつは天性のリーダーシップの持ち主であり、部員のことを誰よりも深く理解しているキャラ】と言えるだろう。
<8>
久は解説役だ。すなわち【久が、麻雀初心者の京太郎に解説する】という体裁で、麻雀のルールを知らない鑑賞者もある程度理解できるように工夫されている。
ただし、くだくだしい説明ではない。説明は最低限度にとどめ、ストーリーやテンポを重視しているように感じられる。
<9>
咲は【技術があるから強い】のではなく、【超強運ゆえに強い】と描かれている。
<10>
再戦時、咲が見事プラスマイナスゼロを成し遂げるところで……激しいカメラワーク!激しいエフェクト(稲妻など)!
「おいおい、いくらなんでも大げさだろ!」と笑ってしまう。
<11>
久のラストのセリフ「その力、神か悪魔か……」がカッコいい。
咲の底知れぬ強さを表現する見事なワーディングだと思う。
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最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)