【ラノベ案】『有給取ったから異世界行ってきます。ご迷惑をおかけしますが、明後日には戻ります』ってどうだろう?|「ハローワーク・ヒキニート・ブラック企業・残業・過労死・有給」の研究(2)
ラノベを研究しよう★
ハローワーク!
ヒキニート!!
ブラック企業!!!
残業!!!!
過労死!!!!!
有給!!!!!!
本記事は、1975~2018年の44年間に刊行されたラノベの内、「ハローワーク・ヒキニート・ブラック企業・残業・過労死・有給」が付くタイトルをピックアップ★徹底分析する特集「『ハローワーク・ヒキニート・ブラック企業・残業・過労死・有給』の研究」の……第2回(最終回)である!
※注:「『ハローワーク・ヒキニート・ブラック企業・残業・過労死・有給』が付くタイトル」とは、例えば以下のような作品を指します。
<特集全体の目次>
第2回(本記事):『有給取ったから異世界行ってきます。ご迷惑をおかけしますが、明後日には戻ります』ってどうだろう?
第1回からご覧になることをオススメします★
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前回は、「ハローワーク・ヒキニート・ブラック企業・残業」について考察した。
今回は残りの2つ、「過労死」と「有給」が付くタイトルを見ていこう!
研究開始★
三葉「……と思ったんですよ」
清水「ええ」
三葉「ところがね、なし!タイトルに『過労死』や『有給』が付くラノベは1冊もなし!」
清水「ほぉ」
三葉「不思議だと思いません?」
清水「んー、『過労死』ではなくて『過労』はどうです?」
三葉「なし!」
清水「ふーむ……」
三葉「1つや2つあってもよいと思いません?」
清水「確かに」
三葉「それとも、こんなタイトルのラノベはみんな読みたくないんですかね?」
清水「いやぁ、タイトルに『引きこもり』や『無職』、あるいは『ニート』、『ハローワーク』、『ヒキニート』、『ブラック企業』、『残業』が付くラノベはあるわけですから、『過労死』や『有給』があってもよいと思いますよ」
※注:詳細は過去記事で★
三葉「ですよね!」
清水「それに、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』なんて人気作もありますし」
三葉「そうそう!『過労死からはじまる異世界狂想曲』とかあってもよいでしょ!」
清水「なるほど。過労死して異世界転生するわけですね」
三葉「おっしゃる通りです」
清水「じつにわかりやすい!」
三葉「同様に、『有給取ったから異世界行ってきます』とか」
清水「軽い!そして、そのノリの軽さがじつにラノベっぽくてよい!」
三葉「気軽に異世界生活を楽しむ話でしてね。『普通のおっさんだけど、神さまからもらった能力で異世界を旅してくる。 疲れたら転移魔法で自宅に帰る。』というラノベがありますが、あんなイメージです」
清水「『有給取ったから異世界行ってきます。ご迷惑をおかけしますが、明後日には戻ります』みたいな感じかな」
三葉「そうそう!」
清水「あっ、いまふと思い出しましたが、『特定の時間だけ異世界で過ごす作品』といえば、『日帰りクエスト』という名作がありますね」
三葉「ほぉ」
清水「これ、作者は『スレイヤーズ』で知られる神坂一さんなんですよ」
清水「いま調べたところ、第1巻は93年に刊行されているんですね」
三葉「26年前!」
清水「いやぁ、懐かしい!」
三葉「あっ、私も1つ、懐かしの名作を思い出しました」
清水「何でしょう?」
三葉「ラノベではなく、映画・マンガになってしまいますが……ご存知!『のび太と夢幻三剣士』!」
三葉「これを忘れちゃいけませんね」
清水「あー、確かに。『大長編ドラえもん』(=映画の『ドラえもん』)は、少なからず『特定の時間だけ異世界で過ごす作品』に該当しそうですね。『のび太の宇宙開拓史』や、『のび太とアニマル惑星』も、一定時間だけ『異世界』と交流する話といえるでしょう」
三葉「そうか!つまり、『異世界転生もの』を書くときには『大長編ドラえもん」が参考になるってことですね!」
清水「ふむ。そういうことになりますね」
三葉「『異世界転生ラノベ』を書くのに『異世界転生ラノベ』ばかり参照していても、なかなか新しいものは生まれないでしょう。そこで『大長編ドラえもん』をひもとく……うーん!面白い!」
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特集「『ハローワーク・ヒキニート・ブラック企業・残業・過労死・有給』の研究」(全2回)はこれで終了です。ありがとうございました!
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最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)