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「1-2週間ぶりに再会したキャラAとB→AはBの背が伸びたように感じた→しかし実際には伸びていないらしい」という展開によって、Aと会わない内にBの人生に重大なイベントが発生したこと、かくしてBが大人びた雰囲気を漂わせるようになったことを暗示する ~アニメ「君は放課後インソムニア」の場合
受川「背伸びた?」
丸太「そんな久々でもないだろ」
◆概要
【「1-2週間ぶりに再会したキャラAとB→AはBの背が伸びたように感じた→しかし実際には伸びていないらしい」という展開によって、Aと会わない内にBの人生に重大なイベントが発生したこと、かくしてBが大人びた雰囲気を漂わせるようになったことを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「君は放課後インソムニア」(第12話)
▶1
本作の主人公は、丸太(高1男子)。
彼は天文部の部長である。
第12話、
・Step1:丸太は天文部の合宿に来ている。
・Step2:途中、受川(丸太の幼馴染にして親友)が合流した。なお、作中では明言されていないものの、2人が会うのは1-2週間ぶりと思われる。
受川は、
・Step3:丸太の顔を見てすぐに訊いた「背伸びた?」。
・Step4:しかし丸太は「そんな久々でもないだろ」。伸びてはいないらしい。つまりは受川の誤解だ。
▶2
ご注目いただきたいのは、Step3-4である。
「背伸びた?」と訊いた受川。しかし実際には伸びていなかった。
はて、受川はなぜ勘違いしたのだろうか。
じつは昨夜、丸太は相思相愛の伊咲(写真部の部員)と初めてキスを交わした。「好きな人とキスをした」というのはもちろんそれだけで一大事だが、家庭環境や人付き合いに様々な問題を抱えてきた丸太にとってはもっと重大なこと、いわば「人間関係の再生」「自分をさらけ出せる相手の獲得」でもある。
そりゃ雰囲気だって変わるだろう。グッと大人びた雰囲気を漂わせるようになったに違いない。
受川はそれを敏感に察知したわけだ。
とはいえ、彼は丸太と伊咲の関係が進展したことを知らない。ゆえに「んー?何かいつもと違うような……あっ、もしかして背伸びた?」という質問に至ったのだと考えられる。
つまりこれは、【「1-2週間ぶりに再会したキャラAとB→AはBの背が伸びたように感じた→しかし実際には伸びていないらしい」という展開によって、Aと会わない内にBの人生に重大なイベントが発生したこと、かくしてBが大人びた雰囲気を漂わせるようになったことを暗示する】というテクニックである。
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