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主人公が覚醒するには、<強く美しいライバル>と<鋭い観察眼を持つ先輩キャラ>が必要!!|【第2局:勝負】「咲-Saki-」に学ぶ

※引き続き、アニメ「咲-Saki-」を分析します。本記事で取り上げるのは第2話。第1話を分析した記事については、最下の「関連記事」欄をご参照ください!


分析対象


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あらすじ


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分析メモ


<1>

全体を通じて、咲のズレっぷりが描かれている。

例えば冒頭、咲は<麻雀で勝つ>ということを理解できない。……えー、そんな奴いる!?

あるいは、久から「次は勝つための麻雀を打ってみなさい」と言われた時、咲は戸惑うこともなく「わかりました」と応える。他の部員からすれば「勝とうと思えば勝てるってこと?ナメてるの!?」ということになるだろう。まぁ、皆気立てがいいので(あるいは鈍感なので)あまり気にしていないようだが……一歩間違えばメチャクチャ嫌な奴である!

こうしたトンチンカン具合、空気の読めなさがいかにも天才キャラという感じでいい!


<2>

全体を通じて、和の熱さが描かれている。

和は、一見すると大人しいお嬢様キャラだ。しかし麻雀を強く愛しており、勝利への欲望も人一倍強い。


<3>

「今回こそは勝つ!」と闘志むき出しの和。彼女は咲をグッと睨みつける。
一方、和の視線に気づいた咲は……頬を染める(何を勘違いしているんだ!)

咲と和の性質の違いを見事に表現した名シーンである。


<4>

久が咲に言った「次は勝つための麻雀を打ってみなさい」。この時、咲は「大変そうだ」と発言する。「やってみます」でも「無理ですよ」でもなくて、「大変そうだ」。

これは「大変そうだ(でも可能)」という意味だろう

咲、カッコよすぎる!


<5>

対局中、和の背中に天使の翼が生えるシーンがある。

しかし和はエイリアンではない。人間でだ。現実ににょきにょきと翼が生えることはない(当たり前)。

おそらくこれは咲の幻視だろう。咲には、和が天使に見えたのだ。つまり、「原村さんってすごい!きれいだし、カッコいいし、麻雀は人間離れして強いし、まるで天使みたい!」

そしてこれをきっかけに咲は覚醒する。【和はすごい → 私はそんな彼女に勝ってみたい!】という流れだ。

要するにこれ、スポーツものなどで見かける【驚異的なライバルの登場 → 主人公が覚醒】という展開である。


<6>

【咲が和を追いかける】というシーンは、第1話の逆の構図(第1話では、和が咲を追いかける)。

そして第1話では、「麻雀は嫌いです」と言って咲が和を突き放す。一方本話では、「麻雀を好きでもないあなたに負けたのが悔しい!」と言って和が咲を拒絶する。ここも逆転している。


<7>

咲が麻雀部に入部した理由は以下の3つと推測される。

①麻雀の楽しさに目覚めた(目覚めつつある)から。

②和に惹かれたから(恋愛対象として、麻雀のライバルとして)。

そしてもう1つ、③家族に関係して何かありそうだと示唆されている。


<8>

和が咲の入部を歓迎したのは、「咲はもう麻雀を嫌いではない」と感じたためだろう。


<9>

物語の端々で麻雀のインターハイがあることや、全国には強豪がひしめいていることが語られている。なお、実際にインターハイが始まるのは第6話。


<10>

前話に引き続き、久の部長らしさ(鋭い観察眼、人心掌握術など)が強調されている

特に、①<麻雀で勝つ>ということが理解できない咲へのアドバイスや、②和を追いかけるよう咲を促すシーン、③咲が入部するシーンでニヤリと笑う様子は印象的。

ずばり、【先輩キャラが主人公の性質を見抜く→ 長所を伸ばし、短所を補ってやる → 主人公が覚醒・勝利する】という王道的な展開である。


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(担当:三葉)

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